第20話 高度な文明って何を言うの?
さて、最初のほうで書いたことを憶えていようか…
“神”や神に近い“高度な文明”を持つ者は広大な宇宙に数多く存在している。悲しいことだが地球人が知らないだけである。
今日…と言ってもいつの今日なのか読者の方にはお分かり頂けないだろうが、TVから聞こえてきたひとこと…「こんなに高度な文明を誇る地球なのに、どうして宇宙人を見ることがないのだろう」って、それは“何”と比較して“高度な文明”と言っているのだろう…
ほかの惑星人は広大な宇宙を早く移動する推進力として、光子レベルのスピードでは遅過ぎるために“重力波”を使って移動している。最低レベルの惑星人でも地球人の文明など比較にならない高い文明を持っているのだ。
以前にも書いたが、いまだに地球から離れるための人類の推進力は原始的な“化石燃料の炎”である。大気圏外においてはイオン推進やプラズマ推進での電気推進力でスピードは遅い。電力供給は太陽の光を利用した“ソーラーシステム”が頼りである。天の川銀河のほんの一部である太陽系でさえ出たことが無い人類…永遠に無理な話だが、例えば天の川銀河から出て、他の銀河に行こうとする時、そこは光ひとつ無い暗黒深淵超低温なダークマターの空間が広がるばかり。ソーラーパネルなどなんの役にも立たないのだ。
「こんな高度な文明を誇る地球」とは“何”を基準に出た言葉なのだろう…
201○年F月15日R国に落下して世間を騒がせた隕石…
“地上衝突寸前”に起きた爆発の衝撃波は町のいたる所に建物被害を出したが、それよりも当時のマスコミは“ある出来事”にも驚いていた…そのまま地上に衝突すれば町ひとつ消えるくらい甚大な被害を出すシロモノであったが、衝突寸前の映像に“有り得ない速さで飛んできて隕石を貫き、粉々に打ち砕いたもの”が映っていたことが判明し話題になった。今でも探せばYouTubeに載っているかも知れないが、あれは“知り合いの神様”です。
その神様は宇宙管理局からの依頼を受けて、別空間から(空間から急に姿を現したのはそのため)急いで飛んできた。体当たりして隕石を貫き、跡形もなく粉々に打ち砕いて去っていった。以前ふたりはその神様に「パラレルワールドが見たいなら連れて行ってやろうか?」などとよく冗談を言われた。きつい冗談である。そこは厚みの分からない真空の空間(次元の壁)を越えなくてはならないことをほかの神様に聞いて知っていたからだ…生身の体では着く以前に死んでしまう…笑えない。
隕石落下のニュースに世の中は“R国の最新鋭ミサイルだ”とか、“UFOが助けに来てくれた”などと憶測が飛び交ったが、前者については現在のミサイル技術では到底及ばない速度である。後者については完全な正解ではないが、いいところをついていると感心した。隕石に“体当たり”した映像に映し出された姿は反射して鮮明さに欠けるが、例え鮮明に撮ろうとしても特殊シールドで覆われているのではっきりは映らないであろう。それくらい超高度な文明を誇る存在が神様である。
ちなみに地球人が眼にしてきたUFOと呼んでいるシロモノは、もし仮に本物が混じっていたとしても宇宙レベルからみた場合、その“船”は低いほうの文明で造られているらしい。超高度な神の能力はもちろん“乗り物を必要としない”のだが、ほかの高度な文明を誇る惑星人は基本“母船”で惑星間を移動する。(一機当たりの収容人数は2000名程度のこと。)移動速度はもちろん光よりも速い。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます