閑話 とある男子高校生の日常? 3

 あの後、あきらは3人を家まで送り届け無事に家まで帰ってきた。

 輝はあの時の地震が本当にあったのかいまだに信じられなかった。

 家に帰ってきた輝はリビングにあるソファに座って全身の力を抜き体を預けた、いつもの日常だと思っていたらまさか最後にあんな地震があるとは思わなかったからだ。

 ふと輝はあの地震がこの辺りだけに起きた地震なのか気になりソファの前にあるリモコンを取りテレビをつけた。


 「やっぱり、あの地震はこの辺りだけじゃなかったんだ」


 輝がテレビをつけるとちょうど先程の地震に関してのニュースがやっていた。


 「あの地震、日本だけじゃなくて世界中で発生してたのか」


 輝はテレビのニュースを見ながら携帯でも地震に関しての情報を調べようとしたらちょうどかえでから電話がかかってきた。


 「もしもし輝? ニュース見た? あの地震、静岡だけじゃなくて世界中で起こってたんだって! すごいよね! よく無事だったよね私達」


 「ああ、楓か今ちょうど見てたところだよ、まさかあの地震が世界中で起こってたなんてな、日本は地震が多いから慣れているけど海外はすごいパニックが起きてるな」


 「うん、それに地震の後からなんか変な建物が世界中に出てきてそれもニュースになってるよ」


 楓に言われてニュースの続きを見ているとちょうど世界中に突然、謎の建築物が現れたというニュースに変わっていた。

 どうやら国はその建造物が現れたのはその前に起こった地震が原因じゃないかと思っているみたいだ。


 「国がその建物に自衛隊を派遣して調査するみたいだな、まぁ、いきなりできた建造物なんて怪しすぎるからな」


 「その建物が現れた場所にあった元々の建物とかが無くなっていきなりできたらしいからそりゃあ驚くよね、それに謎の建物ができた時にそこにいた人達が巻き込まれていなくなったらしいからその人達の救出も目的で自衛隊を派遣するらしいよ」


 謎の建造物が現れたとき消えた建物にいた人やその周囲にいた人はどうやら取り込まれたらしく安否不明なので調査と並行して行方不明者の救出も行うために自衛隊を派遣したらしい。

 また現れた建造物は様々な形をしているらしくなかには地球の文明ではあり得ない見た目のものもあるらしい、そして謎の建造物は数が多すぎてまだ数を全て把握できていないそうだ。


 「まぁ、その辺のことは俺たちにはどうしようもないけどな数日もすれば行方不明者も救出されるだろうしな、それにその間に建造物の調査も進むだろうな」


 「ちょっとひどい気もするけど確かに私達じゃ何もできないね、無事に見つかるのを祈っとくよ、それにしてもこの謎の建造物って何かゲームに出てきそうな見た目してるよね」


 「あぁ、楓の言うとおり何かファンタジーゲームとか漫画に出てきそうな見た目してるよなネットでもその話題が上がっててすごい盛り上がってるぞ、現実世界にダンジョンが現れたってなもし本当にダンジョンなら俺も行ってみたいけどな」


 輝はゲームや漫画をたくさん持っているので内心ネットの反応と同じ様な思いを抱いていたもしかしたら漫画のような冒険が出来るんじゃないかと内心ワクワクが止まらなかった。


 「もう輝そんなダンジョンなんて現実にできるわけないじゃん、まぁ、もし本当にダンジョンだったら静華と葵と雪音の3人も誘って5人で一緒にダンジョン探索に行きたいよねまあダンジョンなんて本当にあるわけないけどさ」


 輝と楓は地震の話から変わって何故かダンジョンの話になっていたが2人ともそんな事を気にせずにもしもダンジョンができたらどうするかと言う空想の話に夢中になっていた。

 まさか本当にダンジョンが現れるなんてこの時は輝も楓も誰も思っていなかったが。

 その日2人はダンジョンの話をした後ほかに何気ない学校の話をした後、静華と葵と雪音にも連絡を取り楓同様に地震の話からもしダンジョンが実在したらと言う話をした、3人はもしダンジョンがあったら5人で一緒に行こうと楓と同じ事を考えていて笑ったりした。

 その日は大変なこともあったが結局はいつもと変わらないくだらない話をして終わった。



 地震があった日から数日経ったある日の朝、輝はリビングで朝ごはんを食べながらテレビでニュースを見ていた。


 「へぇ〜、やっぱり自衛隊が行方不明者と建物の調査をしたのか、まぁ流石に警察に任せるわけないか」


 地震が起きてから今まで様々なニュースで出ていた話題だが今回初めて政府が正式に調査結果を発表した。

 政府の調査結果はまず行方不明者に関しての報告から始まった。

 謎の建造物に取り込まれた人達は日本だけで約4000人と日本の総人口からすれば少ないがそれなりの数がの数が取り込まれていた。

 自衛隊が救出できたのは4000人のうち約1500人と半分以下しか見つからなかったらしい、また建造物のなかには地球には存在しない未知の生物がいたらしく自衛隊が撮影した写真を見たもの達はその生物をまるでファンタジーに出てくるゴブリンだと言った人がいたらしくそのまま見た目の事もあり種族名がゴブリンとなった。


 この生物は日本だけではなく世界中の建造物でも見つかっていた、政府はその生物の殲滅を指示したが自衛隊は何故か建造物ないでは銃などの現代兵器が使えなかったらしい。

 建造物内では銃が使えなかったがナイフなどの近接武器は使えたようだ、建造物内ではどうやら中で使える武器などに制限があるらしくその制限の中で使える武器が調べた結果まさにファンタジーのようでナイフや剣などの近接武器や銃などの遠距離武器は使えないが弓や投擲などのまるで中世に戻ったかの異様な武器しか使えないようだ。

 

 他にも日本政府は世界各国と共同で建造物の調査を行いそして世界に現れた謎の建造物をファンタジーに出てくるダンジョンと定義した事を発表した。

 

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