閑話 とある男子高校生の日常?
俺は静岡県にあるとある高校に通っている学生だ、その日もいつも通り朝起き学校に行く準備をしていた。
顔を洗って朝ごはんをテレビを見ながら食べていた、テレビではいつもと変わらない今日のの天気予報やニュースなんかをやっている、俺はそれを聞き流しながらご飯を食べ終わり歯を磨いて制服に着替えて学校に向かうために家を出た。
「おはよう、
「大きなお世話だ、お前は元気あり過ぎだと思うぞ
こいつは俺の家の隣に住んでいる幼馴染の
「それが私だからね! 輝も少しは元気だしなよ、いつも元気なさそうにしててなんか見ているこっちの元気までなくなりそうだよ」
「うるさいな、俺はこれが普通なんだよ」
楓が輝におせっかいを焼いてくるのはいつものことだ、楓は輝の親とも明るい性格からか仲が良く輝の世話をよく頼まれている。
「それより輝は部活は入らないの? せっかく高校に入ったんだから青春しようよ! よかったら剣道部に入って一緒に剣道やらない?」
「いや仮に剣道部に入っても楓は女子剣道部なんだから一緒には無理だろ、それに俺は部活に入るよりも自分の時間を大事にしたいんだよ」
楓は帰宅部の輝を自分と同じ部活に入れたがっているが輝は部活に自分の時間を使いたくないので楓の提案を断っていた。
そんないつもの言い合いをしながら2人は学校に向かっていく。
輝たちは教室に着くまでの間ずっと他愛無い話をしていた。
「おはよう、
楓は輝と教室に着くと入ってすぐに教室にいる親友達を見つけ挨拶をした。
3人とは高校に入ってから出会ったが話してみると気があったのですぐに親友になったのだ。
「おはよう楓、輝もおはよう、相変わらず気怠けな表情してるわね」
「おはよう楓、輝ほんと2人とも朝から仲良いよねまるで恋人みたいだよ」
「おはよう、2人とも」
楓と輝に挨拶したのは上から静華、葵、雪音の順番だ。
3人とも2人とは仲が良いのでいつも教室ではこの5人で固まって話をしていたりお昼ご飯を食べたりしているのだ。
「ああ、おはよう静華、葵、雪音、それと葵、俺と楓は幼馴染ではあるけど別に付き合ってるわけじゃないぞ」
「ふふ、わかってるよちょっとからかっただけだって、それにもし輝が私たちの誰かと付き合ったりしたらクラス中の男子生徒から恨まれるだろうしね♪」
実際はクラスだけではなく学校中の男子生徒から恨まれるのだがそこの所をこの4人は自分を過小評価しているのだ、4人はこの学校の女子生徒の中でまだ一年生でありながらかなりの上位に入るほどの美少女なのだ、そんな4人と仲が良くいつも一緒にいる輝が恨まれない訳がない。
輝は自分に男子生徒からの
輝がクラスの男子達から羨ましがられるのにはこの席順にも理由があるのだ。
輝の席はなんと前後左右を4人が座る形になっている、つまり囲われているのだ。
これには他の男子達も血の涙を流し殺意を抱きそうになる。
「葵、あまり輝くんをからかっちゃだめよ、それに私たちが誰と付き合おうと周りの人には関係ないでしょ?」
静華は葵を叱りながらも輝を睨んでる男子生徒達にも間接的に注意した。
静華に注意されたクラスの男子生徒達は目を逸らして何もなかったかのように近くの友達と話し出した。
「静華、相変わらず怖い、まるで
静華を小姑のようだと言ったのは4人の中では小柄な見た目でいつも3人から小動物のように可愛がられている雪音だ。
「あら、雪音? なんか言ったかしら?」
「輝が静華を小姑みたいだって」
「おい! 雪音! 俺に罪をなすりつけるなよ! 言ったのは雪音だろ!!」
雪音は輝に罪をなすりつけようとしたが失敗し静華に頬を両方引っ張られることになった。
雪音の頬を引っ張ってる時の静華の笑顔は目が笑っていなかったのがかなり恐ろしく輝も含め4人は雪音にお仕置きをしている静香を見て見ぬふりをし自分に飛び火しない様にした。
そんないつものやりとりをして朝を過ごし授業を行い時間はすぐに過ぎていった。
いつもの様に無難に授業を受けてようやく学校が終わり生徒達は各々が部活に行ったり帰る準備をしている。
「輝! 私たちそろそろ部活に行くから今日は先に帰っててね」
「ああ、わかったじゃあな部活頑張れよさよなら」
輝達はクラスで分かれてそれぞれの部活に向かっていった。
ちなみに輝は帰宅部だが楓は剣道部に入っていて静華は薙刀部と言う少し珍しい部活に入っている、そして葵は弓道部に入っていて雪音は部活には入っていないが本好きと言うこともあり図書委員になっていつも図書室にいるのだ。
そんなそれぞれが自分のやりたいことをやっている4人を応援しながらも輝は1人朝来た道を通りながらのんびりと帰っていた。
この後いつもの日常が崩れるとは知らずに。
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