第8話 ダンジョン探索者誕生!
美羅がテレビニュースで聞いた日本主導で生み出された世界ダンジョン探索者協会はあれから迅速に作られた。
探索者協会は本部をダンジョンの知識を多く持っていると言う理由から日本の国会議事堂の中を一部使い組織することになった。
ダンジョン探索者協会はダンジョンに入るものを探索者と呼称することを宣言し探索者になるためには今後探索者協会で行う試験に合格しなければならず合格したものは探索者証を発行される。
探索者証を手に入れたものは晴れて探索者となりダンジョンに入ることを認められるのだ、探索者になったものは探索者専用の法律が存在しその法律を守らなければならない。
あれから美羅はダンジョンの隠蔽を解きダンジョンを出現させる決断をコアとしていた、美羅とコアは当初すぐにダンジョンが見つかると思っていたが商店街が過疎気味になっていた事とダンジョンを作った場所が閉店した元居酒屋だったことで外から見た感じ違和感が無く美羅たちが思っていたよりも気づかれなかった。
「あれからすぐにダンジョン探索者協会が作られたけど幸い私達のダンジョンはまだ見つかってないから少し余裕を持ってダンジョンを見れるね、このままもう少し誰にも見つからないといいんだけど」
『確かに万が一のためのDPを貯めるのに余裕があるのはいいことです、ですがわたしとしてはそろそろダンジョンに一人くらいは探索者にきて欲しいのですが』
あれから美羅たちはダンジョンを拡張したりはせず万が一のために緊急用DPをためていた今DPを使ってダンジョンを拡張したり魔物を増やしたりするよりもダンジョンを探索するものが現れてから対策を考えて新しく作った方がいいだろうと意見がまとまったのだ。
「ねぇコア、そろそろDPも溜まってきたしダンジョンを見つけてもらってもいいと思うんだけど、どうかな?」
『そうですね、わたしもすでに探索者が現れ始めている現状ダンジョンを見つけさせて探索者に来てもらうのに賛成です、それにダンジョンを見つけて貰えばマスターのもう一つの目的である商店街の復興にも近づきますから』
「そうだね、けど問題はどうやってダンジョンを見つけてもらうかなんだけど、もうダンジョンは隠蔽を解いて出現してるからいつ見つかってもおかしくないのに見つからないんだよね、まぁ場所が場所なだけにしょうがないんだけど、もう警察に通報してダンジョンを見つけてもらった方がいい気もするんだけど、コアはどう思う?」
『たしかにマスターが通報して見つけさせるものいいですがその場合ダンジョンのある場所が問題になりますね、どうやって商店街にある複数の空き店舗の中からダンジョンのある店舗を見つけたのか聞かれるでしょう、そうなるとマスターは最悪政府からダンジョンを見つけた者として怪しまれ監視対象になる可能性も考えなければいけません』
美羅はコアの懸念を聞いて他に何かいい考えがないかダンジョンに何かいい機能がないかを確認しようとダンジョンの様子を確認しようとスキルを使った。
スキルを使い目の前にダンジョンの内の様子とダンジョンの入り口付近の様子が映し出された。
「あれ? なんかお店の入り口に誰がいない?」
美羅はダンジョンのある店舗の入り口に何か動く影があることに気づき様子を見ているとお店の入り口から50代くらいの男性が入ってきた。
おそらくその店舗のオーナーだろうその人はお店の中を軽く確認して周りそして美羅が生み出したダンジョンゲートを見つけた。
「あっ、ダンジョン見つけたみたいだね、これで私が通報する必要なくなったかなかわりに通報してくれるといいんだけど」
美羅とコアはその男の様子を終始眺めていた。
男は店舗の奥にある見慣れないもの近づき様子を伺っているそしてダンジョンゲートの中に入ってしまった。
「あっ! ダンジョンの中に入っちゃった大丈夫かな? あのおじさんダンジョンの中で死んじゃったりしないかな」
『心配でしたらマスターがダンジョンの魔物に殺さずに脅すだけにするように命令してはどうでしょう』
「そうだね、ここで死んじゃったらダンジョンを見つけたことを報告できなくなっちゃうし、念のために魔達に近づいてきたら脅すように言っておこう」
美羅はダンジョンの魔物達に命じて様子を見ることにした。
ダンジョンに人が入ってるのは初めてなので美羅は緊張しながら見ていた。
〜〜数分後〜〜
男はダンジョンの中に入って中の様子を確認しながらどんどん奥へと向かっている、そのあいだ魔物には何故か運良く会わずに済んでいた。
そろそろ洞窟の第一広場に差し掛かろうかと言うところで遂に男ははじめての魔物に遭遇してしまう。
男が遭遇した魔物は美羅が第1階層に召喚したスライムだ、男ははじめて見た魔物にびっくりして腰を抜かしなんとか立ち上がり戦おうと思っても足に力が入らず武器も持っていないことに気づいた。
だがスライムは男を攻撃はせずただ周りを飛び跳ねながら威嚇するように出口方向以外にスライムの酸を吐き出した。
突然現れた魔物が攻撃してきたことに驚き飛び跳ねるように起き上がった、そして男はスライムに背を向けて出口の方に向けて全力で走り出した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます