第7話キャラクターや情景描写の練習三話改変
ごくごく普通のサラリーマンをしている修二とぱっとみ他の女性に比べると背が高くてキャリアウーマンみたいな容姿の
二人は1LDKのマンションの一室で生活している。
マンションの間取りは、玄関から見て左手にトイレがある。そして、まっすぐ玄関を抜けて、正面にリビングがあって昔ながらのガスキッチンがある。リビングの右側に八畳の畳の部屋があり、その部屋からベランダに行けるようになっている。
そして、リビングに入って右に手洗い場とトイレとオフロが併設してある家賃5万の部屋だ。
ある日、事件は突然起きた。
「今日は俺が夕ご飯を作るよ。」
「ほんとに!」
修二は、誰にも負けないと言えるぐらいの自信があったチンジャオロースを、彼女が美味しそうに食べる姿を想像しながら楽しそうに作り始める。
小百合の方はと言うと、リビングで椅子に座って机の前で待つ。
そして料理が出来上がり、机の上に修二が料理を持ってくる。
「できたよ。これが俺の得意料理のチンジャオロースだ。」
小百合は唖然として、言葉が出なくなる。
(え……ピーマンだ……どうしよう)
小百合が困惑する一方で、修二は小百合のその姿を見て、言葉が出ないくらい感動してくれていると思い嬉しくなる。
「それじゃあ食べよっか」
「そ、そうだね。美味しそう。冷めないうちに食べないとね」
二人は美味く食べていたのだが。
「そう言えばさ、なんでさっきからピーマン残をしてるの?」
「え、とね。ピーマン苦手なの」
百合子の内心はドキッとした一方で、修二は彼女からピーマン嫌いと言う事を聞いて驚いく。
「なんで嫌いなの」
「小学生の時、あまりの苦さで無理だったの」
「そんな事があったのか」
「でもちゃんと食べないといけないぞ」
その言葉を聞いて小百合は、内心ストレスに感じた。
小百合は文句を言いたげだったが、一旦は抑えた。
「好き嫌いは良くないぞ」
「そうなんだけどさ。やっぱ苦いのは苦手」
修二がくどくど食べろというので、イライラして前から溜まっていたことを小百合はとうとう吐き出してしまう。
「わかってるけどさ。そういう修二こそ茶碗にご飯粒いっぱい残して子供みたいな食べ方だよ」
「なんだよ。ピーマン食べれられない奴に子供とか言われたくないわ。美味しいからとりあえず食べてみ」
「嫌だよ。嫌いだし」
「お前の悪い所はそういう頑固な所だぞ。そう言う所は子供みたいだな。」
「じゃあもう一回言うけどね。そんなこと言ったら修二だってお茶碗にご飯いっぱい残して子供みたいだよ」
「これはわざとへばりついてて食いずらいから食べないだけで、俺は好き嫌いないぞ」
「それが一番たち悪いじゃん」
小百合は食べの物を粗末にする人に、好き嫌いの事で文句を言われたくないと思い、おもわず言ってしまう。
「そうかな」
とぼけたことに対して、小百合はむかついて言う。
「そうだよ。洗い物は私がしてるんだから、ちゃんと綺麗にしてよね」
「え。とそれは……」
修二は不満そうな顔をする。
小百合は修二を攻めたてる。
「どうしたの? 食べないの?」
修二は仕方なく、お茶碗についたべたついたご飯を嫌々食べる。
「どうだ。食べたぞ」
修二が茶碗にへばりついたご飯を食べ終わると、ドヤ顔をする。
「やればできるじゃん」
小百合が洗い物の負担がなくなって喜んでいるのもつかの間。
今度は小百合が攻められる番だ。
「今度はお前の番だぞ。さあピーマンを食べましょう」
(え、どうしよう……消えたい……)
「早くしろよ。」
修二は、自分がちゃんと食べた事の腹いせに小百合を責める。
小百合は修二に嫌悪感を初めて覚える。
「早く早く早く」
正直責められてかなりきつかったが、小百合は我慢して目をつぶって食べる。
「どうだろ。美味いだろ」
「嘘。美味しい。ピーマンってこんなにうまかったんだ」
小百合が美味しさに感動していると、ドヤ顔で修二が自慢げに言う。
「まあ、俺の料理スキルが高いからだよ」
「またそうやって調子に乗るでしょ。」
その姿をみて内心子供だなと小百合は思った。
逆に修二は、小百合が食べれたことにほっとする。
「でも、俺の料理で食べれるようになったから、そういう事だろ」
「そう言う事にしといてあげるよ」
小百合は軽くあしらう。
こうして、小百合は嫌いな食べ物を食べれられるようになり、修二はご飯を綺麗に食べるようになった。
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