第4話 練習2
付き合って半年。同棲して一か月のカップルがいた。
そのカップルは、1LDKの一室に住んでいる。
そして今日も、いつも通り二人で対面して椅子に座り机に食事を置いて囲って食べていた。
「ずっと思ってて言いたかったんだけどさ。言っていい?」と小百合。
「いいけど。どうしたんだ?」と修二。
「あのさ。なんでご飯粒そんなに残して食べ終わるの?そう言うのマナーが悪いっていうんだよ。ちゃんと直してよ。」
「マナーね。俺は昔からこんな感じだったから、今更直せって言われても難しいよ」
「そんな事言わないでよ。私が恥ずかしいから直してよ」
「嫌だよ」
「直せないとか、嫌とか。修二は子供みたいだね」
「なんだと。俺は二〇才でれっきとした成人男性だ」
「そういう事を言ってるんじゃなくて、そういう態度が子供っぽいって言ってるんだよ」
「何度も言うが、俺は子供じゃない。それにお前が細かいだけだろ」
「私より修二の方が細かいじゃん。仕事の時だってそうだし、この間も家で自宅用のパソコンの中にあるファイル整理してたし」
「整理するのは普通だろ」
「あんたの中では普通でも私の中ではその行動がいちいち細かいって言ってるの!」
「そんな事は今どうでもいいんだよ。」
「そうだった。ちゃんとご飯は残さず食べなさい」
「……」と無言になる修二。
(いう事間違った)
と修二は内心思った。
「無言になっても解決しないよ。早く食べて。」
「嫌だね」
修二は怒ってその一言を言った後、おかずも汚く食べて残した。
「だから止めてって言ってるでしょ。子供っぽいのはそう言う所だよ。そんな子供っぽい事するなら別れるよ」
「ちょっと待ってくれよ。それだけは勘弁」
「じゃあ直して」
「しゃーないわかったよ」
こうして一か月かけて修二はご飯を綺麗に食べれるようになるのだった。
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