第5話 掃除屋 パート2

統一歴4057年1月25日


現在の銀河では多数の種族や国家が存在し、宇宙航行をはたしている。そして現在の「人間」の定義は「一定の文明があり、思考力、コミュニケーションがとれる存在」としている。異星種族同士がコミュニティを作るのも当たり前の時代となった。


3大勢力「コヴナント連合」「シタデル評議会」「ユーリシア連邦」は競争関係にあるが、得意な分野がある程度分かれている。これは軍事的な思想・兵器開発にも影響を受けている。


「コヴナント連合」 コヴナントは統一歴2000年程で実弾兵器からエネルギー兵器開発にシフトしていった。理由は兵士種族のサンヘリオスが「軽量なエネルギープロテクトアーマー(防弾チョッキなどで使うプレートを使わないアーマー)を装備しても弾倉のせいで軽量化の恩恵を感じられない」と要望があったためである。

 エネルギーウェポンは「弾倉」を持つ必要がなく、武器の中に全弾入っているのが強みではあるが、整備がしづらく悪環境によって破損しやすいというデメリットがあるため、コヴナント軍や軍事会社は開発と改良を続けている。


「シタデル評議会」 評議会の豊富な資金や資源、人材を活用した「物量」を得意としており、数的有利をとっている事が彼らの優位性に直結している。

 兵器は安価なものから高価な一点ものまで幅広く開発しているが、AIやロボット開発には消極的である。800年程前に評議会加盟種族がAIとロボットの暴走による大打撃を目撃してしまった為、一定の力を持つのロボット・AI開発反対派によって2勢力に遅れを取っている。


「ユーリシア連邦」 連邦は他2勢力と比べ支配領域、兵力が大きく劣っているが、発達したテクノロジーによって肩を並べている。そのため「勝利の為のテクノロジー開発」には糸目がなく、兵士の数を補う為AIやロボット工学が大きく発達しており、常に3世代先を行っている程である。

 兵器は「ロボットなどの機械兵」の他に武器の規格統一(例えば銃のストック・バレル・グリップ・トリガーの部品を変えるだけでドラゴニュート族も体格が二回り小さいバルドクニアンも同じ使用感覚で使える。)や生物兵器・化学兵器などの危険な兵器も開発している。また兵種ごとに専門的な訓練を行う事でより高度な軍事行動を行えるようになっている。


〜AM9時 ヨーリフェントグランドホテル 3622号室〜


一夜明け、リコとアーセルスが交代して警護を行なっている。


「暇だねー」

「暇だな」


2人は暇そうに待機している。


〜同時刻 3432号室〜


「おはよー、ナイトどうだ?」


「聞いてる限り・・・全く動きが無いな」


「オーケー」


ナイトがイヤホンを付け、あることを聞いている。


「3622号室に"盗聴器"仕込んでみたが動き無し・・・まぁ当然か」


昨日のディナー時にルークは"ホテルマン"に変装して、盗聴器を仕掛けていたのだ。


「1日2日じゃ動かないよな。だが3週間ずっとってわけじゃ無いはずだ」


「じゃ今のうちに観光するか!・・・ホラ急ぐぞ急ぐぞ!」


「俺が奢るからって楽しそうにしやがって」


ゴア・クリーニングの2人は観光の準備をし始めた。


〜ISIA本部 人事部門〜


人事部門ではトップから末端の職員に至るまでのありとあらゆる人事を担当している。業務内容も構成員の給料支払いや優秀な人材のヘッドハント、捜査員に対して補佐官の紹介や仲介も行っている。


???「最近の新入りはどうかな?ヴェローム訓練所の"シャル・ディー"教官長」


「今回の新入りは優秀で肝がすわっているため、期待できるかと思われます"人事部長"」


現在、定期的に行われる「人事部門」と「各地の訓練所にいる教官長」が新しく配属された捜査官や補佐官について報告と情報交換を行っている。


「特に"キーパーズ"の4人は既に1件任務を完了しており、優れたチームである事は確かです」


「まぁ室内で大量の爆薬を使う危なっかしさも持ち合わせているが・・・あの状況なら適切な判断だったでしょう」


シャル・ディーと人事部長はお互いの意見を出し合っていると、人事部長がある提案をする。


「キーパーズに"メディック"(衛生兵)の専門知識や技術を持ったものは居なかったな?」


「えぇ4人共、応急処置くらいなら出来ますが医療の専門ではありませんから」


「そこでだ!他の訓練所で優秀なメディックがいると報告を受けてね、キーパーズにこのメディックを紹介しようと思う。」


シャル・ディーの顔に(なぜです?)と疑問が出ていたため人事部長が続ける。


「敵の凶弾より自滅する可能性があると思うのは私だけか?」


この言葉にシャル・ディーは肯定も否定もしなかった。


〜PM7時 ヨーリフェントグランドホテル 3622号室〜


ギャレスとスミスが交代のため部屋に入ってきた


「ライナスの様子はどうだ?」


ギャレスが尋ねる。


「変わらず引きこもってるよ」


リコの返答に「わかった」とだけ答えたギャレスとスミスは警護の交代を始めた。


〜同時刻 ヨーリフェントグランドホテル 3432号室〜


ルークとナイトが観光を終え、部屋に戻ってきた。


「いやー買った買った」


「お前・・・俺の金だからってこぞって高いもん買いやがって」


ルークは両手に持った大量のお土産をナイトに預け、盗聴を再開した。


「うーん・・・マジで動きが無いな」


ナイトが少し離れた場所でお土産の整理をしながら「12時間交代で監視するぞ」と聞こえてきた。


〜数日後 3622号室〜


いつものようにギャレスとスミスが警護をしていると、ライナスが居るベッドルームからガタガタと物音が聞こえた。


「大丈夫ですか?」とスミスが聞いてみるが返答が無いため中に入ると"ナイラスの姿がどこにも無かった"。

 スミスが周囲を見渡すと、自分が開けた扉と"もう一つ別の扉"が開いていた。(まさか)と思いスミスが開いているもう一つの扉の先へ進むと、脱衣所に出た。そして脱衣所からまた別の扉が開いており、進んでみるとすぐ近くに部屋の外で出る扉に繋がっていた。


実はライナスの部屋はスイート、キーパーズが休憩で使う部屋はスタンダードと部屋のランクが違っており、構造も別ものだったのだ。


スミスがギャレスに「ライナスが逃げた!」と伝え、2人は急いで捜索に入った。


〜3432号室〜


12時間の盗聴で疲れ果てているナイトを横目に、ホテルマンの格好をしているルークが盗聴をしていると、「ライナスが逃げた!」と聞こえてきた。ナイトを起こす暇はないと考えたルークは手近にあったナイフを持って急いでライナスを探し始めた。


ルークがエレベーターで一階降りようとすると中にキーパーズのギャレスが乗っていた。ルークはあくまでも"ホテルマン"としてエレベーターに乗り込む。


ギャレスはエレベーターに乗り合わせたホテルマンを訝しむ。(見たことある様な?)しかし確証には至らず悩んでいると、エレベーターが1階に到着した。


ルークとギャレスそして念の為にと階段を使って降りてきたスミスが1階で捜索していると、遠くの方でライナスがスーツ姿のバルドクニアンに呼び止められていた。


ギャレスとスミスが急いで駆け寄り「どうしましたか?」と尋ねると「人違いでした」とスーツ姿のバルドクニアンは答えた。

 ライナスを確保した2人は部屋へ戻ろうとするとスーツのバルドクニアンから小声でボソッと「この一件はISIA上層部も興味があってな"諜報部門長"の指示で私以外にも何人かの諜報員がここで警護をしている」告げられる。


この一連の状況をこっそり見ていたルークは部屋へ戻るのだった。


〜3622号室〜


「何で逃げたんですか?」


ギャレスが問い詰めるとライナスがスマホの画面を見せると、2人のゲルコニアンが映っている動画だった。「この2人はな・・・僕の妻と娘なんだよ」鬱屈した様子でそのまま話しを続ける。「突然この動画が送られてきてね、居ても立っても居られないいられなくて」正体不明の何者かがこの動画をライナスに送ったそうだ。


「僕はただお金が欲しかったんだ・・・良い暮らしをするためには金がいるそうだろ?!」


ライナスが開き直って叫ぶがギャレスが一蹴する。


「犯罪を犯すのにリスクが無いとおもっているのか?!アンタみたいな奴を警察官時代に色々見てきたが行き着く先はロクでも無いものばかりだったよ!・・・はぁ少しは身の振り方を考えるんだな」


〜3432号室〜


ルークが電話をしている。


「キング、ターゲットに揺さぶりかけましたね?」


「あぁクライアントから"使えるかも"って送られてきてな。

で?そっちの仕事はどうだ?」


「どうだも何もISIAの奴ら捜査員だけじゃ無く諜報員も送り込んできましたからね・・・もうしばらく時間がかかりそうです。ではこれで」


ルークが電話を切り、コーヒーを準備する。


「なーんかメロドラマみたいな展開になってきたな」


ナイトが盗聴内容を聞いている。


「ISIAの奴ら捜査員以外に諜報部隊も送り込んでる。難易度が跳ねあがったな・・・」


ルークがコーヒーを飲みながら考えにふけると、ナイトから

「ターゲットが改心して"良い人"になる前に早く殺しちゃいたいな」と言う言葉が聞こえてくる。


「それについては大いに同意だ」とルークも同じ考えらしい。


〜護衛開始から6日が経過〜


〜3622号室〜


「なぁプールに入らせてくれないか?ずっとここに居るとおかしくなりそうで」


ナイラスが悲痛な声をあげてギャレスに懇願する。


(できれば動かれたく無いが・・・コレを却下すると余計に面倒くさいことになりかねないからな)「でしたらナイトプールならどうでしょう?利用者数も少ないので幾分か警護しやすいかと」


ギャレスがナイトプールの利用を提案する。スミスが無線でリコとアーセルスに事情を説明する


(確かに危険物を持ち込まれにくいからまだマシか)


(頼めるか?)


(任せておけ)


2人の許可も出たため今日ナイトプールに行く事が決まった。


〜3432号室〜


盗聴していたナイトがルークにこのことを伝える。


「ルーク、アイツら移動するぞ」


「どこに?」


「ナイトプール」


「ここのプールって確か"本物の海水を再現した"ってのが売りだよな・・・海・・・うん?」


そう言ってルークは手に持っているペットボトルを見つめる。そして邪悪な笑みを浮かべ「良いこと思いついたぞ」と言い放つ。


「なになになに?」


「でも準備する必要があるな・・・ISIAの奴らに顔も見られたし。一回このホテル出て準備し直すぞ!」


「ルークのやつ・・・もったいぶるねー」


〜その夜〜


ロビーではプールを偵察してきたギャレスとスミスがエレベーターを呼び出す。


そこに「マスクを使って顔を変えたルーク」と「ナイト」が現れ、自分達の部屋へ行こくために"たまたま"到着していたエレベーターに乗り込む。


エレベーターの中での立ち位置は扉近くに「ルークとナイト」が、奥に「ギャレスとスミス」がおり殺し屋の2人はギャレスとスミスに背を向けている。


(前の2人・・・34階で降りるのか。人類の方がどこかで?カマをかけるか)


ギャレスが一歩後ろに下がり、「1週間前のゲルコニアンの配膳大変でしたね」と1人喋ると、スミスが(どうした?)と疑問の顔でコチラを向き、前2人は少し驚いた様子でギャレスを見た。


ギャレスは「あぁこちらの話しですよお気になさらず」と白々しく言い放ち、ルークとナイトはそのまま前を向き直す。


突然ルークがヒジを使ってギャレスの顔目掛けて殴るが、ギャレスはコレを防御し、追撃のパンチも避ける。ルークが仕掛けたのを見てナイトもすかさずスミスに殴りかかるが、素早くスミスがナイトに突撃し、壁に激突させ首に腕を押し付ける。

ルークがスミスの膝裏に蹴りを入れ、ナイトをフォローし、体勢を崩したスミスをナイトが押し倒して懐からナイフを持ち出す。ナイトがスミスに向けナイフを振り下ろす前にギャレスがナイフを弾き飛ばした。

ルークがすかさずワイヤーを持ち、ギャレスの首に巻きつけて締め上げようとする。一方スミスとナイトは一進一退の攻防を繰り広げているが、ギャレスがピンチなのを見たスミスは殴りかかってきたナイトの腕を掴んだ後、思いっきりギャレスとルークに向けて投げた。

ナイトをぶつけられたギャレスとルークは「「ぐふぇ」」と鈍い声を上げるが、拘束から逃れたギャレスは体勢を立て直そうとするナイトに飛びかかり、腕ひしぎ十時固めをキメる。

ポーンと音がしてエレベーターの扉が開き、ルークが急いで逃げようとするが、スミスが押さえつけて、何発か顔を殴って気絶させる。ギャレスもナイトの意識が落ちたのを確認する。


「アーセルス予定変更だ!プールに行かせるな」


「わかった」


ギャレスがアーセルスに指示をとばす。


スミスが殺し屋の拘束をしていると「何でわかった?」と聞く。


「"耳"だよ、人類は顔を変えやすい種族ではあるが"耳"だけはおいそれと変えることが出来ないから・・・あとこの人類は」そう言ってルークの変装マスクを剥がす。


「やっぱり見たことある奴だ」


中から数日前にエレベーターで会ったホテルマンの顔が現れた。


その後ホォセリア警備隊によって殺し屋のルークとナイトは連行されていった。


〜次の日〜


3622号室にアサリの"サリーム"とキーパーズが居た。


「昨日あなた達が捕まえてくれた殺し屋だけど黙秘を続けていて有力な情報は掴めそうに無いわ。でも顔認証にかけて身元がわかったの、"ゴア・クリーニング"と呼ばれる掃除屋でね、裏社会じゃそれなりに重宝されている凄腕たちよ。コイツらは"ありとあらゆる汚れ物"を消す事をビジネスにしていてね。"犯罪の証拠隠滅と暗殺"を専門に請け負う集団なの。そしてゴア・クリーニングは"ネルソフィー証券の代表取締役の死"にも関与してる可能性が高いわ」


そう言ってタブレットであるモノを見せる。それはあるマンションの出入り口である。中からゴア・クリーニングの作業着を着た5人組が出てくる。


「この様子だと後3人くらい居そうだな」


「映ってるのが5人だけでもっといるかも知れないし、他の"業者"にも依頼してる可能性はあるよ」


スミスとリコが思った事を口に出す。

するとギャレスが


「捜査の進展はどうですか?」とサリームに尋ねる。


「お世辞にも良いとは言えないわね。でも真相に近づきつつあるのは確かだからこのまま護衛を続けて欲しいの」


サリームが答えると、ギャレスが「わかりました。後は任せください」と返答して「ではこれで」と言ってサリームは出て行った。


「何で昨日の殺し屋2人はギャレス達の前に現れたんだろ?」リコが疑問に思う。


ギャレスがスマホの画面である物を見せる。


「このペットボトル"ジロミトリン"と呼ばれる水に溶けやすい毒が入っていたんだ。」


アーセルスが「それを飲ませるのか?」とギャレスに聞く。


「そこでだ、昨日ナイラスはプールに入りたがっていただろ。このホテルのプールは"海水"を再現したってのが売りでな、海水って出た後は体がベタつくからシャワーを絶対浴びるはずだ。そこにこの小さな穴をいくつか開けたフタを使うんだ・・・後はわかるな?」


「あー・・・シャワーを浴びてる時に毒入りの水をシャワーと一緒に浴びさせるのか」


リコは合点がいったようで納得している。


するとギャレスの持っているスマホに電話がかかってくる。


「コチラはギャレスです」


「初めまして、ISIAの人事部門の者です。ギャレス捜査官にお伝えしたい事がございます」


「何か問題でもありましたか?」


「いえいえ、キーパーズの皆さんには何も問題ありませんが、我々人事部門は捜査官と補佐官の紹介・仲介も担当するのはご存知ですよね?そこで新たに腕のいい"メディック(衛生兵)"のメンバーが必要では無いでしょうか?」

「キーパーズの皆様は"無茶"をする事が多く自分達の攻撃で自滅する可能性があるとは思いませんか?」


この事にギャレスはぐうの音も出ない。それに腕の良いメンバーはいて困ることは無いため拒否する意味も無い。


「分かりました。新しいメンバーが加入するのは構いませんがいつ頃到着します?」


「その気になれば明日にでも」


有無を言わさない圧を感じるギャレスであった。


〜惑星ホォセリア 海辺〜


ここは一部の人間しか知らない釣りスポットである。ここにゴア・クリーニングのドラゴニュート族"キング"とバルドクニアン"ビショップ"が居た。


「はい・・・分かってます。今後あのような失態は犯しませんので・・・もちろんです。では」


キングが電話を切る。


「ルークとナイト・・・捕まっちゃいましたねー」


「お陰でクライアントから念押しされたよ。それに相手の土俵に入り込むルークとナイトが悪いんだ」


「虎穴に入らずんば・・・何とやらみたいな事言うでしょ」


「それ考えた奴結構な愚か者だろ!こう言うのは"餌を蒔いて食いつくまで待つんだよ"。・・・おっ!来た!」

キングが竿を引いて吊り上げるが餌も魚もいなかった。


「賢い魚ですねー」


「イヤミか!もう釣れないな帰るぞ!」


「あっちょっ自分が釣れないからって・・・大人気ないですねー」


〜その夜  ゴア・クリーニング所有の倉庫〜


キング、クイーン、ビショップは作業をしていた。


火薬を混ぜ合わせ、配線と基盤を作り、信管をセットする。


「キングもうちょいでこっちの作業は終わる」


「こっちも終わりそうだ」


そう言って空箱の中に荷物を詰めていく。キングが余った缶詰を開ける。


「それ食うんですか?あとでくださいよ」ビショップが羨ましそうに見ている。


「まぁ待て」キングが缶詰の汁を荷物を入れた箱に少し付けていく。


「さすがキング、液体火薬のシミっぽいですね」ビショップが感激している。


「フフッリアルを追求しなきゃな」キングが悪どい笑みを浮かべる。


クイーンが「いつ仕掛ける?」と聞いてきた。


「後2週間ありますから気楽に行きましょうよ・・・モグモグ・・・ウマ!」ビショップが魚の缶詰を食べ、上機嫌になった。

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