第4話 掃除屋 パート1

統一歴4057年1月24日


現在の銀河では多数の種族や国家が存在し、宇宙航行をはたしている。そして現在の「人間」の定義は「一定の文明があり、思考力、コミュニケーションがとれる存在」としている。異星種族同士がコミュニティを作るのも当たり前の時代となった。


ISIAの前身組織は統一歴1832年にシタデル評議会で設立された。当時はコヴナント連合とシタデル評議会がいがみあっており、国交がほとんど断絶している様な状況だった。そのためコヴナントの犯罪者はシタデル領域に・シタデルの犯罪者はコヴナント領域に逃げ込めば自由を手にする事ができていた。だが1914年にあるテログループがシタデル評議会の重鎮の命を奪った。シタデル評議会はこのグループを徹底的に叩きのめそうとしたがテログループはコヴナント領域に逃げ込まれてしまった。そうなると警察機関や軍も無力なためどうすることもできなかった。だがコヴナント側も同じ様な事をされる可能性があったため、この件についてコヴナントとシタデルが全面協力することでテログループは壊滅させる事ができたが、犯罪者が自由を謳歌している事に嫌気がさした両陣営は、「国家や政治の制約を受けない捜査機関」を設立する為にくだんの前身組織を一新した。これがISIAのはじまりである。

 現在はユーリシア連邦の構成種族も捜査官になる事ができ、3大勢力全てがISIAに対して協力的ではあるが、すべての組織・国家が協力的と言うわけでは無い。


ISIAは総司令>各部部門長>支部長>連絡官>捜査官・補佐官・一般職員 のトップダウン式の組織構造となっている。


総司令はISIA全体を取りまとめる頭脳そのものと言っていい存在である。


各部門長は「補給部門」「人事部門」「諜報部門」などが存在し、総司令の大まかな目標を元に部門全体を統括する。


支部長はある程度の自由裁量や独自行動が許可されているが、各部門の通達には従わなくてはならない。例えば補給部門から「それ以上の物資、資金提供は行えない」と通達された場合は部門の意見が優先される。


連絡官は総司令・部門長・支部長等の上からの命令を各捜査官や一般職員に通達するのが主な仕事である、特に通信では話せない重要な事を伝えるのが役目ではあるが、連絡官は経験豊富な捜査官から選ばれる事が多い。特に優れた実績を持った連絡官は複数の捜査官とそのチームを束ねて実戦へ自ら赴く事も許可されている。


捜査官・補佐官・一般職員は同じような地位だが命の危機に晒される事が多い捜査官・補佐官は待遇面がよく、一般職員とは比較にならないレベルである。


捜査官は補佐官を任命する際、補佐官訓練を半年行わなければならないが、捜査官の推薦や訓練の必要が無いほど確かな実績がある場合は補佐官訓練が免除される。


これがISIAが公開できる数少ない情報である。


〜惑星ホォセリア 某所マンション〜


あるマンションの前に一台の車が止まった。車には「ゴア・クリーニング」と書かれたロゴが貼られている


???「とうちゃーく」

???「ターゲット、もうちょっとで来るってさ」

???「押し入る手間が省けるな」


車の中でゴア・クリーニングのロゴが入った作業着を着た5人の若い男達が話しをしている。


???「それじゃ"ルーク"、"クイーン"先に準備しておいてくれ」


「ルーク」と呼ばれた人類と「クイーン」と呼ばれたルタニアンはバケツやモップ、洗剤等の"掃除道具"持ってマンションへ向かった。


「じゃ行ってきまーす」


???「いってらー」

???「いってらっしゃーい」


ルークとクイーンはまずマンション裏手の駐車場まで来ると、「立ち入り禁止」と書かれた扉の前で立ち止まり、ルークが鞄の中からすぐ近くにある暗証番号式キーパッドに薬品を塗り付け、専用のシールを使って薬品を軽く拭き、手持ちのUVライトを当てると、指紋の後がくっきりと滲み出てきた。ルークは指紋の付いているキーパッドを叩くと見事に扉が開き、ルークとクイーンが内部へ侵入する。その際クイーンがキーパッドを入念に掃除して侵入の証拠を消し去った。


それと同時刻、マンションの正面では、あるゲルコニアンがマンションに入るところだが、それを見ていたゴア・クリーニングの3人は準備を進めていた。


???「そろそろだ、皆んな準備OKだな?」


その時スマホにメッセージが届いた。


???「中の2人はターゲットの部屋の前で待機してるって」


???「ターゲットが"もうすぐそっちに行く"と伝えろ」


???「オッケー」


〜マンション内 1809号室前〜


ゲルコニアンが鍵を取り出し、自室に入ろうとしたところをゴア・クリーニングの作業着を着た、人類とルタニアンに襲われる。ゲルコニアンは悲鳴どころか物音一つたてることなく、ルタニアンに締め落とされ人類が急いで玄関を開き中に入る、この出来事を目撃した者はいなかった。


???「おっ!2人から"侵入完了"ってさ」

???「じゃ俺らも行きますか」


そう言って3人は堂々と正面玄関から侵入して、1809号室のインターホンを鳴らした。するとインターホンからの応答無しにマンションに入るための扉が開いた。


〜1809号室内〜


???「さすが金持ち・・・いい部屋住んでるね」


「見惚れてる場合か"ナイト"さっさと手伝え」


クイーンから"ナイト"と呼ばれたアルゴニアンは早速、手袋やガスマスクを身につけて"清掃作業"を開始した。


〜しばらくして〜


???「うーー」


「"ビショップ"どうしたその鼻?」


クイーンが鼻について問いただす。


「アイツに酒飲まそうとしたら良いの一発貰っちゃいまして、火事場の馬鹿力ってやつかな?」


"ビショップ"と呼ばれた鼻血を止めるためにティッシュを詰めているバルドクニアンが不思議そうにしながら作業を続けている。


「ビショップ、血が出た場所・・・ちゃーんとエタノールとぬるいお湯で漬けたタオルで拭いとけよ?最近の科学捜査班の連中こえーからな」


「わかってますよ・・・」


ビショップに注意を促しているルークがお酒の"バーボン"が入った瓶を浴室へ持って行く。


浴室ではドラゴニュート族の男がお湯を張ったバスタブの中にゲルコニアンを沈めている最中だった。


「"キング"コッチももうすぐ作業が終わります」


「りょーかい・・・コイツにはアルコール入れてあるから、その瓶入れちゃって」


キングの指示でルークはバーボンの瓶を開き、バスタブの中へ投げ込んだ。


「本当に風呂入りながら酒を飲むなんて"自殺行為"よくやりますよねー」


「あぁ・・・だからこそ俺たちは無事に仕事を終えられるんだ。じゃ撤収!」


ルークが白々しく、それでいてどうでも良さそうに見下し、キングも目の前の死体にはもう興味が無いようで、すぐに撤収作業に入るよう指示を出した。


作業を終えたゴア・クリーニングの5人が部屋を出ようとする時、キングがピッとテレビを付けた。これを見たナイトが「テレビをつけっぱなしにして風呂に入ったシチュエーションですね?」とキングに問う。


「リアルを追求しないとな」


とキングは笑いながら答え、ゴア・クリーニングはマンションから撤収した。 


〜次の日 惑星ホォセリア フェルミド宇宙港〜


キーパーズがフェルミド宇宙港に着くと宇宙港職員から「ご案内したい方がいらっしゃる」と言われ、宇宙港内にある保安室に通された。そこにはホォセリア警備隊のアーマーを着ているアサリとISIAの連絡官のバッジを付けたサンヘリオスが居た。


(連絡官殿が何故ここに?)


ギャレスが疑問に思うが、まず隣のアサリが口を開いた。


「初めましてキーパーズの皆さん、私は"サリーム"です。単刀直入に申し上げますとある人物を"護衛"して欲しいのです」


「その人物とは?」


リコが問いかけると、連絡官がPCの画面を見せる。


「このゲルコニアンの男、"ライナス"・・・あの"ネルソフィー証券"の関係者だ」


「ネルソフィー証券って確かここに来る途中でニュースになってた!」


スミスが驚きの声をあげるが、それもそのはずつい最近ネルソフィー証券で不祥事が発覚したのだ。


〜1月20日 ISIA捜査官用惑星間移動艦〜


あまり広く無い艦内でキーパーズが休んでいる時、スマホでアーセルスがニュース速報を見ていた。「チッ せっかくアニメを見てたのに」と若干苛立ちながらもやる事も無いので渋々見ていると、他のキーパーズもニュースを見に来ていた。何せニュースでは「惑星ホォセリアに〜」とこれから任務で赴く惑星名が聞こえたからである。


ニュースの内容は


「ネルソフィー証券にて不正が発覚しました。ホォセリア警備隊によると、複数の企業と結託して株価を意図的に操作し、多額の利益を得ていた可能性があるため、銀河経済法・・・」


(もしかしてこれに関係する事じゃないよな?)


アーセルスが訝しむ。


〜現在〜


「そう、そのネルソフィー証券の裏金の金庫番をしているのがコイツ"ライナス"だ」


「なら何で捕まえないんですか?」


スミスが問いかけるとサリームが答える。


「お恥ずかしい限りでね・・・ネルソフィー証券と繋がりがある政治家が何人かいるの、ソイツらからの圧力がかかって動けなかったのよ、それに"疑い"があるだけで"物的証拠"が無いから余計に動けなくてね」


「待てさっき"護衛して欲しい"と言ったな?なぜそうする必要がある?」


割り込むようにアーセルスが問いかけると連絡官が別の画面を見せる。


そこにはネルソフィー証券の不正に関わっている者達のリストだがほとんどの人物に赤いチェックマークが記されている。


「この赤いチェックマークはな・・・"行方不明"または"死亡"した者達なんだ」


連絡官から驚愕の情報を伝えられる、何せパッと見ただけでも10数名程にマークが付けられているのだから。


「まずネルソフィー証券と手を組んでた企業の代表が"交通事故"で死亡。次にある程度の内情を知りながら少額の報酬によって見て見ぬふりをしていた"監査官"が強盗に因縁をつけられ"殺害"された。実際に証券を売買し、3番目に多くの金を貰っていた"販売員"が行方不明になり、つい先日にはネルソフィー証券の"代表取締役"が酒を飲みながら風呂に入って"事故による溺死"・・・12名が今日に至る僅か2ヶ月で死亡か行方不明になっている」


連絡官は力強く話しを続ける。


「もし"ライナス"まで消されたら真の黒幕までの道のりが途絶えてしまい、ソイツ一人勝ちで金は奪われたままになる。何としても捜査完了まで生かすんだ」


「なぜ我々何ですか?警護ならあなた方ホォセリア警備隊や民間のセキュリティ会社、あと傭兵の方が良いでしょうに」


リコがふと思った疑問を問いかけると、サリームが答える。


「先ほどもお伝えした通り、我々は圧力がかけられ動きが取れません。また民間の警護をつけるとライナスに"買収"され、さらに話しが拗れかねないのです」


「そこで我々ISIAに話しが来たというわけだ」と連絡官が付け加える。


「了解です。ライナスの居場所はどこに?」


「ライナスの場所は・・・」


〜ゴア・クリーニング所有の倉庫〜


ぴりりり

電話のコールが鳴り響く


「ハイ、こちらゴア・クリーニング、お掃除のご相談でしょうか?」


ドラゴニュート族の男が営業モードで応答する。


「ハイ・・・ハイ・・・なるほど」


と言うとその男は険しい顔と低く威嚇するよな声に切り替わり、"殺し屋ゴア・クリーニング"の「キング」として応答し始めた。


「分かりました・・・必ず仕事はやり遂げます。多額の前金も確認しました。ではこれで。」


依頼主との電話を終わらせるとメンバーである、ルークに電話を繋げた。


「どうしました"店長"?」


「よー"ルーク"、仕事が入ったぞ」


「オーケーです"キング"。どんなオファーですか?」


「ターゲットはゲルコニアンの男でネルソフィー証券に勤めてるライナスだ。"3週間以内"に"事故死か自殺か病死での自然死、あるいは行方不明"」


「そのライナスの居場所はわかってるんですか?」


「"ヨーリフェントグランドホテルの3622号室"だとさ。まぁでもホテルに全員異星人の男5人はかなり目立つから、"お前"と"ナイト"で向かってくれ、護衛にISIAの連中が付くみたいだが・・・まぁ何とかなるだろ」


〜ヨーリフェントグランドホテル〜


キーパーズはホテルのロビーに居た。一見すると武器を持ってない様に見えるが、民間のホテルでの護衛のため武器はピストルのような片手で撃てるような物しか許可されなかったのだ。


「シタデル、コヴナント、連邦・・・色んな種族が出入りしてるな」


スミスが周りを見渡している。


ここホォセリアは観光業が非常に盛んな惑星であり、ホォセリア最大規模の宇宙港のすぐ近くににあるここ「ヨーリフェントグランドホテル」は銀河中から宿泊客が訪れるのである。


「元警察のギャレス、お前はどう考える?」


「これだけ人間が多いと護衛対象をホテルの部屋から出す事もできないな」


「確かに相手は殺し屋だ。兵士とは違って"静かに殺す"のが得意な連中だろうからな」


「それにトラップや毒物も警戒するべきだな、敵も自分が直接手を下すなんてハイリスクな事は可能な限り避けたがるはずだしな」


ギャレスとアーセルスが意見を言い合いながら、3622号室へ移動する。


〜ゴア・クリーニング所有の倉庫〜


"ナイト"と"ルーク"が準備を行なっている。


「なぁルーク今回の仕事のクライアントって誰かわかってんのか?」


ナイトが実弾ピストルの整備をしながらルークに問う。


「さぁね〜キングいわく"仲介人を5人くらい挟んでるから全く分からん"ってさ」


ルークがホテルの予約をしながら答える。


 すると「おっこれは・・・」とルークが呟く、その目線の先には"ヨーリフェントグランドホテルの制服"が写されている。


「ルークどうした」


「なぁこの制服・・・再現できるか?」


「ホテルマンになりきるつもりか?フッ任せとけ、代わりに荷物のセッティング頼むぞ」


そう言ってナイトは衣装置き場からいくつかの布を取り出して作業を始めた。ルークは武器の整備や毒物の調合を進め出した。


〜ヨーリフェントグランドホテル 3622号室〜


扉の横にあるインターホンを鳴らす。


「ISIAのギャレスです。ライナスさんですね?」


そう言うと、扉の鍵が開き、「どうぞ」と中に入るよう催促されたので、それに従う事にした。


中に入ると恐怖し、怯えているゲルコニアンの男「ライナス」が不安そうに問いかけてきた。


「あなた達がISIAの捜査官なんですよね?」


「えぇ、私がISIA捜査官のギャレス・ヴァガリアンです。コッチがチームメンバーの・・・」


「なるほど!じゃあ僕は奥のベットルームで居るから、護衛よろしくお願いします!」


そう言ってライナスは挨拶を切り上げて、そそくさと奥のベットルームに閉じこもってしまった。


「イヤな奴だねー・・・僕のドローンでちょっとお灸を据えさせてやろうかな」


「やめとけ・・・にしてもあの様子だと相当参っている様だな」


スミスがリコを落ち着かせながらナイラスの分析を行う。


「まぁ無理もない、2ヶ月で自分の知り合いが12人も消えているんだ。疑心暗鬼になるのも頷けるが・・・どういうプランでいくんだリーダー?」


アーセルスがギャレスに指示求める。


「俺とスミス・リコとアーセルスでペアを組んで12時間交代で警護する。休憩する部屋をこのホテルでとっているとはいえ別のフロアだから休憩組はいつでも出られるようにしておけ。リコ、アーセルス、先に休んでて良いが周囲の見回りと逃走経路の確認なんかも頼む」


「「了解」」


そう言ってリコとアーセルスは部屋を出て行った。


〜しばらくして ホテルのロビー〜


受付にてアルゴニアンと人類の2人組の旅行客がチェックインしていた。 


「ミブンショウヲテイジシテクダサイ」


受付用端末からの指示を聞いた2人は身分証を提示し、ホテルの客室に入るためのキーを手に入れ、部屋へ向かい始めた。


「俺らが泊まるのは3432号室だな」


「なぁ軽く下見と観光していかないか、明日から"忙しく"なるし」


「賛成〜」


と会話をしながらエレベーターを待っている。エレベーターが到着し、扉が開き中から客と見回り中の"リコ"と"アーセルス"が出てきた。


2人がそのまま乗り込み、3432号室へ向かった。


〜3432号室〜


「なぁルークさっきのサンヘリオスとバルドクニアンって・・・」


「間違いない、ISIAの奴らだ」


「どうする?」


「予定変更だ。まず俺が"アレ"を仕込んでこよう・・・なぁ今日の"ディナー"は何時から始まる?」


ルークがホテルマンに変装して、バッグの中から"ある物"を持ち出す。


〜数時間後 3622号室〜


ギャレスとスミスが警備していると、インターホンが鳴り、「ルームサービスのディナーをお持ちしました」と話してきた。ナイラスも空腹には耐えられないのか「中に入れてくれ」と伝えてた。


「失礼します」と言って若いトゥーリアンと壮年の人類のホテルマンそして作業用二脚ロボが荷台に乗せた料理を運んで入室した。


ナイラスが座っている椅子の目の前にあるテーブルに手際よくディナーを用意していく。ロボが重い料理を運び、トゥーリアンがワインを注ぎ、人類が仕上げのソースをかけて、手際よく作業を進めていく。


ディナーを用意し終わると人類のホテルマンがロボを待機モードに切り替え、「食事が終わり次第コチラのロボを再起動し、食事が終わった事を告げると自動で片付けが行われます」と説明する。


「我々はこれで退室させていただきます。ごゆっくりお楽しみください」そう言って2人のホテルマンは退室して行った。


「いただこうか」と言ってナイラスが食事を食べようとすると。


「待ってください毒が入ってるかもしれないんですよ」とギャレスが止める。


それを聞いたナイラスは「なるほど」と食べるのをやめたが腹が減っているのも事実だ。


「じゃあ休憩してる2人に何か買いに行かせましょう」


ギャレスの発言を聞いたスミスが無線で休憩している2人にご飯を持ってくるように頼んだ。


〜ホテル36階 廊下〜


先程3622号室で配膳をしていた若いトゥーリアンと壮年の人類のホテルマンは別の業務に当たろうと思っていたが、人類が「急きょ別の業務ができた」と言って別の通路を進んでいった。


非常用階段や人通りの少ない通路を使って、監視カメラや人の目を避けて3432号室の扉を開けた。


中から「おかえりー"アレ"は上手いこといってるぞー」とアルゴニアンの声が聞こえてくる。


「それは良かった」と言いながらホテルマンは自らの顔と髪を鷲掴みにして勢いよく引き剥がしたが、中からは壮年とは大きくかけ離れた若い人類・・・いや「ルーク」の素顔が現れた。ルークは変装用マスクとカツラで"顔つき"や"年齢"を偽り、"ある事"やり遂げてきたのだった。


「コレから面白くなるぞー」


「じゃあ明日改めて観光と行きますか?」


「俺がアレやったんだからお前・・・いくらか奢れよ」


「わかったよ・・・」 


ナイトは不服そうに承諾し、ルークは明日の観光とこれからの仕事の事で楽しそうな顔をしている。

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