宇宙のスポーツを空想する

いずれ来る宇宙移住の時代。

その時、スポーツはどんな形に変化するのだろう。


そう考えただけで、様々なスポーツの宇宙版という「卵」が産まれた。

ああ、このテーマ何か楽しいじゃないか。


無重力空間でのスポーツ、低重力の天体でのスポーツ。


あらあら、いろんなバリエーションが発生し過ぎる。

そんなに沢山の「卵」は一度に育てられない。

まずジャンルを少し絞ろう。


★ 球技を考える ★

地球上では重力によってボールが落ちる。

だから、球技のコートはほぼ全てが平面だ。ん? スカッシュは立体か?


無重力、もしくは低重力だと、おそらく球技は三次元のコートが必要になる。

だから、透明なデッカイ直方体のコートの中での球技。


無重力なら選手はバーニアか何かを付けて飛び回るのか?

あらあら、ハリー・ポッターに出て来るクィディッチになっちゃう。


だめだ。バーニアの性能競争になるからスポーツではなく

F1の世界に近くなってしまう。

人間の体力よりもマシン性能が問われる世界。


だめだ、やっぱり、考えるなら低重力のほうが楽しいだろう。

低重力の球技。サッカー? 野球? テニス? バスケ?

ん~しっくり来ない。


そうだ。ラグビーだ。低重力ラグビー。


透明なデッカイ直方体のコートの中で三次元的にジャンプしまくる

選手達。天井や壁を蹴って走る。ん~いい感じ。


でもスクラムはどうする? 押し合った途端に浮き上がりそうだ。

そうだ。マグネット付きのシューズでも履いてもらおう。


こうして低重力ラグビーという「物語の卵」はどんどん大きくなっていく。




★ 格闘技を考える ★

格闘技ならどうだ? 

重力が無いと、踏ん張れないから、体のコントロールがまず難しい。


相手に何らかの攻撃をしても、作用反作用で自分も後ろに飛んでしまう。


良く考えると、こっちも球技同様に「卵」を育てるのが難しい。


投げ技 ・・・ 反動で自分も一緒に回る

打撃技 ・・・ 踏ん張れないから威力は激減

寝技  ・・・ 無重力ではどの向きに押さえ込む? 無理だ。

        低重力でもすぐに、返されそうだ。

締め技 ・・・ これは使える

関節技 ・・・ これも使える


あらあら、締め技と関節技だけの格闘技? 

痛そうなだけで、ストーリーになりにくいなぁ


少なくとも、地球で発達した格闘技というのは、

宇宙空間や低重力の天体ではかなり無理が有りそうだ。


そう。全く新しいの格闘技にならざるを得ない。



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筆者の初の小説『SG4 シリーズ』の中では

とりあえず

低重力ラグビーと、の格闘技としてカメルーン柔術という

2つを登場させてみた。


前者はかなり真剣に内容やルールも考えてみたが

後者はシリーズ第一弾では、ほとんど内容が描けていない。


やはり勉強不足でうまく書けなかった。

だから「卵」の殻を破れたとは言えないと猛省する。


カメルーン柔術の使い手のフェルディナン・ンボマ君のために

第二弾で、カメルーン柔術を使う場面を入れてみよう。











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