第65話 学校占拠ってだれもが夢見たよね
「アーティファクトを起動した。これで私たち以外はスキルと魔力、ステータスに大幅に制限を受ける。」
「これで後はどうするんだ。」
「待つんだ。このアーティファクトに魔力が貯まるまで…な。」
「そうか。分かった。あの約束を果たしてもらうぞ。」
「いいだろう。」
鎧の奥で不気味な騎士は嗤った。
自身の主の復活が近い事を分かって。
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「んーどうしようかな。」
講堂に生徒たちは一纏めにされている。
魔力も使えないしスキルも使えない。それにステータスも制限を受けている。
ただでさえ生徒のステータスは低いので
制限されてしまえばかなり弱い。
見た感じあの講堂周りや学園周辺を警戒している配下らしき奴らにも勝てないね。
唯一の望みはカリアだけど…
「副担任先生!どうしてこんなことを!?」
「ごめんなさい…貴女達に話すわけにはいかないの。」
「メリー先生は!?あの人はどうしたんです!
こんな事しててあの人が黙ってるわけない!!」
「彼はもう…私がこの手で殺したわ。呆気なくね。」
「呆気ない…?」
「そうよ。不意を突いて心臓を破壊したわ。ホントに…呆気なかった。」
「っ!ふざけないで下さい!」
カリアは拳を振りかぶる。
だが、副担任さんに気絶させられた。
「嘘でしょ………あのメリー先生が?」
「いやいや、冗談でしょ?」
「そんな訳…」
突如講堂に映像が映し出される。
それは副担任さんが俺を刺した時の映像だった。
「い、いや!メリー先生!」
「本当に…殺されたのか…」
いや全然生きてるけどね?
いつ出ようかなと考え中なだけなんだけど。
「だから言ってるでしょ。私がメリー先生を殺した。」
「記録映像を撮っておくとは…いい手際だ。」
「………」
副担任さんの顔は…どこか悲しみを帯びていた。
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