第58話 飼育計画
さて、次の課題は食料面の確保だな。
一応お金を与えてるし王都で買ってきたりもしてくれているんだけど、どうせ自分の家の畑で育てられるんだったら育てたい。お金使わなくていいし。
とはいっても野菜系統は大体育てているし
お米も育ててる。
なら何があるかな。
『酪農やそれに関連した食材を確保するのが良いかと思います。』
あ、確かに。卵とかないしチーズとかも食べたいのだ。この世界にあるか分かんないけど。
それならまず鶏とかから確保しようかな?
でも鶏が売ってる場所ってあるかな?
『王都には売ってはおりません。ですがズムスタ森に存在を確認されております。』
ズムスタ森か。なら「瞬間転移」を使って移動しよう。
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発見した。鶏?らしき動物を。
大分奥に来たんだけどそれで漸く発見したのだ。
うん、でも
「あれほんとに鶏?明らかに大きさも強さもおかしいんだけど…」
俺が見つけたんだが、明らかに大きさは周りの木の半分くらいの大きさだし強さも前戦った
タートル・コーペントより強い。
あれが目的の奴?
『はい、そうです。』
俺の知ってる鶏じゃ無いんだが…
『基本王都や街で流れている卵や牛肉、鶏肉などはその種類の最弱種を飼育し生産されています。その理由は最上位種などは飼育が難しいからです。』
確かにかなり強いので飼育する事はまず無理だろうしね。
『ですが、マスターの強さがあれば生存本能に従い服従するかと。』
それを連れて帰って飼育すれば良いと?
『その通りです。』
いやあんなのどうやって連れ帰るんだよ。
まぁあとで考えよう。
取り敢えず今はあいつを服従させよう。
鶏?らしき奴の前に出ると、
「コケーーーーーー!!!」
ビターンっと効果音が出そうなくらいに全身を地面につけた。
「え?」
あれこれもしかして降参してるって事?
なんで?
『マスターの魔力を、ほんの僅か体外へと放出しました。その魔力を過敏に察知し実力差を理解したのでしょう。』
あ、そうなんすね。
なんか意気込んでいたのが恥ずかしい。
「これこのまま家に連れ帰って良いのかな?」
一応家と少し離した所に小屋を作っていてそこで飼育をレク達に任せようと思っていたんだが。
想像の何倍も大きいので入るかな?
まぁ取り敢えず帰ろう。
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