第59話 神話級の鉱石
「メリー。何その生き物?」
「あ、レク。最上位種の鶏みたい。」
相変わらずレクが出迎えてくれる。
「鶏?しかも最上位種って、そんなの飼育出来るの?」
「大丈夫だって。この鶏俺に服従してるみたいなんだ。」
「コケーー!」
「でも市場に出回っている鶏より上位種なのよね。という事は最高品質の卵が獲れるという事よね。」
「そうそう。皆で、美味しい物食べたいからさ。」
「メリー…」
取り敢えず小屋に入れよう。
「えーとあそこの小屋行ってくれる?」
言葉が通じるか分かんないけど話しかけてみる。
「コケーーー!!!」
すんなり小屋に入ってくれる。
お利口さんだ。
一応中に藁とかを入れているので住み心地は良いと思う。
よし、もう夜なので取り敢えず寝よう。
明日が楽しみだな。
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新しい朝が来た!
という訳でフトと鍛冶屋のおっちゃんとルリを
連れて洞窟世界にやってきていた。
ルリを連れてきた理由はルリが
「神話級の鉱石。是非この目で見てみたいので
連れて行っては貰えないでしょうか?」
とお願いしてきたので連れて行く事にした。
「ご主人様!師匠!あれ!」
フトが指差した先には虹色の光沢を放っている
鉱石があった。
「これが例の…」
「オリハルコン?」
「実物を見れるなんてな…」
「ご主人様の魔力と同調して更に性能が上がっている…?」
ルリは冷静に分析している様だ。
『ルリの言う通りマスターの魔力に馴染み通常のオリハルコンより性能が飛躍的に上昇しております』
おおー。それにしても美しい鉱石だ。
「師匠、これ掘っちゃおうよ!」
「そうだな!」
オリハルコンを採取しだす。
俺は採取の方法なんて分からないから二人に任せよう。
そう思い近くの岩場に腰掛けるとルリが俺の膝の上に座ってきた。
「どうしたの?」
「いえ、その。ご主人様はやはり凄い方だと思ったんです。」
「そうかな?」
「そうです。私は本を読んだりしていて知識面は
かなり優秀だと思ってたんです。でもご主人様を見て聞いて自分の無能さに呆れたんです。私だってご主人様の役に立ちたいんです。」
「なら、知識を与えよう。その知識を再現して見せて。」
「知識?」
「そう。俺の知識さ。」
ルリの頭に手を置く。
ナータ、レクに俺のイメージや知識を与えて。
「こ、これは!」
「それは俺の昔居た国の知識だ。それを再現してみて。」
「ご、ご主人様…。はい。分かりました。再現して見せます!」
そう言い洞窟世界を後にするルリ。
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