第57話 スキル付与


取り敢えず皆に事情を説明して一旦洞窟世界から帰った。

一応洞窟世界は魔力で満たしておいた。



「それにしても神話級の素材ってオリハルコンの事だと思うけれど…」


「オリハルコン?何それおいしいの?」


「食べ物じゃないわよ…伝説上の鉱石の事よ。

何千年も前に一度だけ目撃された鉱石よ。

その鉱石で作られた武具はいかなる障害を取り除いたと言われているわ。」


「はえー。そんな凄いのか。レクって博識だね。」


「い、いやそんな事ないわよ…」

顔を背けるレク。


もしかして照れてるのかな?


とはいえオリハルコンとやらが凄いって事はわかった。


もしかしたらデミゴッド・ソードに匹敵するのかな?

作ってからのお楽しみってやつだ。


◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️

「ふぅ。結構疲れたな。」


多分明日にはオリハルコンが出来てるだろうっていうナータさんの予想を信じて一旦リビングで休憩していた。


んー。後の目標は皆にスキルを与えるっていうのと新しい食料の作成だな。



取り敢えずスキルを皆に与えたい。


というかカデ達どこ行ったんだ?居なかったけど。


「ねえレク。カデ達って、どこにいるの?」


「カデ達はそろそろ帰ってくると思うわ。ナーロさんと一緒に買い出しに行ってもらっていたの。」


食材の買い出しとかかな。

まぁあいつらにはそこまで説明いらんか。なんとなくで適応してそうだ。

だから多分急にスキルが付与されても驚かんだろう。多分。



なら始めますか。ナータさん。レク達にスキルを与える方法を教えてくれ!



『………マスターが他者にスキルを付与するスキルを獲得すれば可能です。』


ならそのスキルを獲得してしまおう。



『「スキル付与」を獲得しました。』


よし。ならこれで大丈夫なのかな。


『マスター。ここは私に任せて頂けると助かります。』


ナータさんが自分から意見を言ってくるなんて珍しい。


『レク達個人個人に合ったスキルを采配します。』


あー確かに。そういうのはナータさんに任せていいかも。


なら任せた!


『感謝致します。』


おや、ナータから感謝の言葉が…



後は待っておくだけで大丈夫かな。

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