第48話 魔王vs転生者

「凄まじいな。貴様の魔力は。」


「どうも。」



「高密度かつ膨大。だがそれを緻密に、綿密に操る制御力。どれも素晴らしい。」


凄い褒められてる。

小っ恥ずかしい。

全部ナータのお陰なんだが。


「簡単に倒れてくれるなよ。」


「まぁお眼鏡に叶ったらいいですね。」



やっぱり強いな。

ノエルに匹敵するレベルで剣も上手い。



なんだろう。流れる水の様な自然な軌道だ。


「あぶね。」


突かれた剣を避けお返しとばかりに剣を横薙ぎに振るう。


その剣を受け流され出来た隙に剣を振るわれる。


だが、高いステータスのお陰で剣での防御ができた。


防御の上から蹴られる。

魔王もかなりレベルが高い様だ。

吹っ飛ばされた。


「うわっ。」


受け身を取りつつ構えを取る。

本当に強い。というか決定打に欠けるのだ。


俺は正直エイジを殺す気はない。

だって悪い奴じゃ無いと思うから。


剣の腕前も互角。ならスキルを使うべきか。


まぁいささかチート臭いが「望むもの」を使おう。


この際だし一気にスキルを獲得してしまおう。


色々妄想してたんだ。


『「時空切断」「時間停止」「全ステータス増加」「全最上級魔法使用」「一体化」

「気配察知」「認識速度上昇(極)」「詠唱短縮」

「攻撃予測」を獲得しました。」



ちょっと獲得しすぎたかもしれない。

前々からどうせだったら欲しかったのだ。

まさか時間停止まであるとは思わなかったけど。


んじゃお試しがてら魔王と戦おうかな。

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