第47話 魔王

『莫大な魔力を持った者が接近してきています。』



どうやらなんか緊急事態の様だ。

わざわざナータが報告してくるという事は危険度は高いな。


「アスター達ごめん!」


そう言い「瞬間転移」を発動し皆を街に帰す。

今回はマジで危険なので、速攻で帰す。


「お前がメリーとやらか。」


声のする方向を振り向く。

間合いの外に三人の人、いや魔物だ。が佇んでいる。


内、外見だけで判断するけど女の人?とお爺さんみたいな人は中心にいる男に跪いている。


実際中央の男が一番強い。


「俺に何か用があるのか?」


『「鑑定」を感知しました。妨害します。』


「クククッ。俺の「鑑定』でも底が見えんとは。末恐ろしいな。」


「あのーすみません、質問に答えて頂けると助かるんですが!」


「おお。すまないな。俺は魔王だ。魔王の

エイジ・マーガアイと言う。気軽にエイジって呼んでくれ。」


魔王。それまた大層なご身分だ。



「それでな、互角に戦える相手を探しにきたのだ。そこで竜種を倒したお前に興味が出たんだ。」



「でも自分には戦う意志はないので、失礼しまーす。」


よし逃げよう。


「おいおいつれないじゃないか。」


エイジが蹴りを放ってくる。


しっかりと洗練されている動作だ。

でも遅い。


普通に回避する。


「いやいやだから戦う意志ありませんって。」


魔王と戦ったとかになったらまた面倒事になる。


というか逃げた所で追ってきそうだ。


流石にこれクラスの化け物を持ってくのは迷惑がかかる。


「はぁわかりました。戦えば満足してくれるんですよね?」



「おおー!分かってくれたか。その通りだ。」


「わかりました。」


魔力で剣を作る。


「ほう。見事だ。」


エイジも真似て剣を作る。


「おいお前ら魔力で結界を張っておけ。」


「はっ」


「了解しました」





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