第49話 魔王と友達

折角なので「時間停止」を使ってみる。

どうやら「時間停止」は1秒経過するごとに数値で表すと魔力量100000近く消費する様だ。


まともに扱えたもんじゃ無いな。

だが俺の魔力は無限なのだ。


だから


俺は「時間停止」を使用する。

その際に火魔法の、最上級魔法である

「グラニテ・ニュークリア」を多重発動させる。


これは俺の合図で発動する。


それを100個近く展開した。


まぁ周りの被害が出ない様に気をつけているので問題無いだろう。


んじゃ「解除」っと。


「ぐわーーーー!」


「俺の勝ちだな。」


「今のはな…ん…だ。」


「魔法の多重発動を一瞬で終わらせた。それだけだよ。」


嘘である。「時間停止」なんてチートスキル

バレない様にしておこう。切り札にもなるし。


「見事だ。」


「やっぱり治癒できるんだな。」


傷を治したエイジが立っていた。


「無論よ。俺は魔王だからな。」


「流石だな。」


シンプルに称賛だ。

俺の魔法の威力は自分で言うのもなんだけど結構高いと思う。

その傷をすぐに治せるのは凄い。


「久々だ。何千年生きていてもこの様な楽しい闘いは経験できなかった。感謝する。」


「どういたしまして。」


俺もスキルを色々入手する機会を得たのでまぁいいだろう。


「その…それでだな?そのーお前さえ良ければ…そ、その…」


「その?」


「俺とトモダチになってくれないか!?」


「え………」


予想外の言葉に固まった。


トモダチ?ナンデ?ドウシテ?


「その、だ、ダメか?」


どうしよう。いや悩む必要ないかな。


「分かった。俺達は今日から友達だ!」


手を差し出す。


「本当か!?」


「嘘じゃ無いよ。」


「お、おお。よし!ならまた来るから。じゃあな!」


「うん。バイバイ。」


なんかエイジちょろい様な?


いや気のせいだな。

てかアスター達になんて説明しようかな…



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