第31話 銭湯

奴隷の子たちにご飯を食べさせ、皆を集めた。


「君達には2つ選択肢がある。」


皆息を呑むように聞き入っている。


「一つはこのまま何処かで平和に暮らす事だ。

資金は俺が出すし大丈夫だ。」

 


「2つ目はこのままこの家で暮らすという事だ。もちろんしっかりと個人の部屋は作るし、食事も出すし給料も出すよ。」



「さてどうする?」




皆が向き合い考える。だがその時間は短かった。


「「「「ご主人様と、一緒に暮らしたいです!」」」」

 

8人の声が重なる。


「分かった。んじゃこれからよろしくね。」


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奴隷の子たちも合わさって家部屋の量とかが足りないかもしれないな。


カリアのお母様の所行って土地買おう。


てなわけで「飛行」を使って一瞬で来た。



「あら?メリーさん。どうしたの?」


「あ、スミマセン。あそこらへんの土地一帯全部買いたいんですけど良いですか?」



「え?どうしてかしら?」


「その…全部説明すると面倒なんで省きますけど居住者が増えまして…。だからもう少し土地が欲しいなと思って。」


「あら。そういうことね。ならメリーさんの家の周りは好きにしていいわよ。」 


「え、いいんですか?」


「ええ。勿論よ。でもなるべく森の方を開拓するのでしょう?なら別に構わないわよ。余程王都に近くなければ、問題はないわ。」



「ありがとうございます!」



「うん。それじゃあ娘を宜しくね。」



「はい。ありがとうございました。」


俺は外に出てとっとと帰る。








「アスカ。彼の動向を監視しなさい。悟られてはならないわよ。」


「御意。」


いつの間にか背後に現れていたアスカに監視を依頼する。



「彼はどれ程異常なのかしら。」


ハァとため息をつく。


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「瞬間転移」で家に帰った。


ラッキーだった。まさか森の方を自由に開拓していいなんて。


俺の家は王都を囲んでいる草原と森の間にある。


王都からは結構離れているんだよね。



「メリーどうだった?」

エルフの子が聞いてくる。


「自由に開拓していいってさ。」


「本当!?それなら出来ることが広がるわね。」


ていうかエルフの女の子の名前を聞いてなかった。


「てかそうだ。君名前は?」



「私の前の名前は捨てたわ。そうね。良ければ貴方が付けてくれると嬉しいわ。」 



ん。名前か。


「そうだな。んじゃ君はレクと名乗るがいい。」


「レクね。いい名前ね。ありがとう。」


取り敢えずやりたい事は沢山ある。

流石に毎日ご飯を買って帰ってくるのは面倒だから自給自足が出来るようになって欲しいのだ。



てか奴隷の子たちの名前も考えとかなきゃ。


取り敢えず、新しい家を作ろう。

銭湯も作りたいしね。


  


家の横でいいかな。



『……銭湯を再現しますか?』


頼んだ。



相変わらず眩しい光が満ちる。


ううー眩しい。



光が止むと銭湯が出来ていた。


うん。しっかり女風呂と男風呂も別れているね。


よし。皆呼んでみよう。






「ご主人様どうしたのですか?」



「どうしたんだ?ボス。ってなんじゃ…こりゃ。」 


「メリーもしかしてこれ作ったの?」



「あぁ。土魔法の応用でね。そんな事は置いておいて、これ、何か分かるかい?」


「何かしら?「男」と「女」と書いてある布があるけれど。」 



どうやらこの世界では、銭湯は浸透してないようだ。



「まぁ、簡単な話大きいお風呂だ。男女で分かれてるから気をつけるように。


「「「「「「はーい!」」」」」」




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ここからは大分まったりタイムが続きます!

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