第1話 転生

俺は良くも悪くも平凡な人生を送っていた。


普通にそこそこの高校を卒業しそこそこの大学を卒業し普通に会社員になった。


これといった特技もなく趣味といえばweb小説を読んだりゲームするくらいしかない。今日も同じ道を通り会社へ出勤する。


案外仕事に集中すれば時間なんてあっという間に過ぎてく。



「もうこんな時間か。」



時計を見るともう8時だ。

俺以外の奴らはもう帰ったみたいだ。



「帰るか。」



とっとと帰ってゲームしよう。そう思い帰路につく。



辺りはすっかり真っ暗だ。

そして帰り道最後の長い横断歩道につく。



「信号待つか。」


そうしてスマホを触っているとふと急ブレーキ音が聞こえた。


なんだ?人の悲鳴も聞こえる。


辺りを見回すとこちらに向かって突っ込んでくる車が見えた。とても速度が速く明らかに公道で出していいスピードを超過している。


まずい。やばい。避けようと思うが間に合わないだろう。


「ガハッ」


痛い

過去の記憶がフラッシュバックする。

走馬灯ってやつだろうか、周りの人たちは救急車を呼んでいるようだ。

だが間に合わないだろう。自分でもわかるくらいに出血しているからだ。

あーこんなことならやりたいことやっておけばよかった。家族には一応俺が死んだら保険金が降りるようにしてある。それが唯一の救いだろうか。

ごめん。親不孝な息子で。

あぁ意識が遠のいていく。













「ここは何処だ?」



気づけば俺は真っ白な空間に居た。

俺は確か車にはねられたはずだけど。

うーん体は無事だ。傷一つ見当たらない。 



「おや起きましたか。」 



ふと気づけば人がいた。その人物は俺に向かって話しかけているようだ。



「初めまして。女神です。」



メガミ?何を言ってるんだこの人は?

てか俺は死んだはずじゃないのか?



疑問が尽きないがこのメガミとやらはなにか知っていそうだ。

話を聞いてみよう。



「あのーすみません自分死んだと思うんですけど。ここってどこなんすか?」


そう聞くと女神様?は微笑み


「ここは魂が集う場所です。あなたを私の権限でここに呼びました。」


ホントにあった。死後の世界。


「なんで自分を呼んだんですか?」



「それはですね、あなたに異世界に行ってほしいからです。」



えぇー異世界とかホントにあんのか?



怪しいな。



でも信じるしかないのか。俺明らかに死んでる出血量だったしな。



「異世界にいけとはどういうことですか?」



一応女神相手なので敬語を使う。



「かしこまらなくていいですよ。

申し訳ないのですが理由は説明出来ません。」



女神は申し訳無さそうに目を伏せる。




「で、ですが異世界転生特典で特別に貴方が望むスキルや種族、好きな武器とかを差し上げます。」



おぉー大盤振る舞いだなー。



てか異世界にはスキルとかあんのか。面白そうだな。だが家族は大丈夫だろうか?


妹はこれから大学に行くんだし一応お金遺したとはいえ心配だな。

 

「大丈夫ですよ。私が責任を持って貴方のご家族を見ておきます。」



うゎ心読めんのか。すげえな。


「一応女神ですので」


「なら女神様が便利だと思うスキルとか適当にください!」



テンションが上がるな~


「フフッ。分かりましたではありとあらゆるスキルや武具を詰め込んでおきますね。」


ん?ありとありゆる?



「そしてレベルの上限は9999にしてー魔力量は無制限にしてー」



「いやちょって待っt」

 

「はい!準備が終わりました!それでは異世界にいってらっしゃーい。」 


「ええええーーーーーーー」


俺の意識はそこで途絶えた。















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どうも初めまして。soliと申します。

自分は悲しい物語とか嫌いなのでなるべく明るい物語にするようにしています。

初めて書くので温かい目で見守ってくださると助かります。

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