16. お留守番の夜
新居の間取りは
1階に玄関を入ると目の前に階段。
左側にキッチン、奥にリビング、その奥に洗面、トイレ、お風呂。
2階に部屋が二つ。
3階は屋根裏部屋。
2階の部屋は1つは子供部屋。2段ベッドと机。
もうひとつは物置部屋。お母さんの衣装などなど。
3階は寝室として使う。布団を敷いて寝る。
わたしとかおりが3階で寝ていても、お母さんは基本的に夜帰ってきたらリビングで寝ていた。
起こさないように気を使ってくれていたのかもしれない。
基本的に毎日お母さんは夜お仕事に行く。
学校から帰るとお母さんがお仕事に行く準備をしている。しっかりお化粧をして、スーツを着て仕事に行く。
わたしとかおりが夜外に出ないようにと家の鍵は内も外も鍵穴であったため自力で外に出ることは出来ない。
ある夜は京橋駅の方から女の人の叫び声が聞こえてきた。
ある夜は二階の窓から外を眺めていたら電柱に佇む男の人がいて目が合うと手招きをしてきた。
ある夜はドアノブをガチャガチャと回された。
そんな夜を幾日も過ごすうちわたしは3年生になる。
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