14. 母子家庭なんだろ?

「お前、ぼしかていってやつなんだろ?お父さんいないんだろ?なんで?」


何回聞かれたか思い出せないがこういった事を聞いてくるヤツに限ってバカにしている雰囲気まんまんで来るので気に食わないとすぐに手を出す粗暴なわたし。


普段から死ぬかもしれないと思わされる暴力を受けている私の【手を出す】はピカピカの一年生に想定できるようなレベルでは無い。


暴れだしたら手をつけられない。

髪掴んで引きずり倒す、そこらにあるものを投げる、

文房具は武器。わたしに鉛筆の刺青を入れられた男子が何人おろうか。


学校内でも大問題になるしモンスターペアレントの走りの時期。親ももちろん黙ってはいない。


もちろんみんなと仲良くお友達もいっぱい!とはいかず。ほとんど1人だった。


それでも、口を開けば意地悪のような人間とつるむのはごめんだったのであまり気にしていなかった。


この時の担任の先生はたいら先生。男の先生だった。


問題児な私を可愛がってくれたし叱る時は叱ってくれた。時には膝の上に乗せて頭を撫でてくれた。


お母さんは機嫌のいい時は添い寝もしてくれるし撫でてもくれる。もちろんその時間が至高だけれどほかの大人に可愛がってもらう、その事に味をしめた。


子供の友達を作るより大人にかまって欲しい子供になった。


2年生が終わるまで、勉強は楽しく取り組んでいた。

新しい学びが楽しかった。

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