13. 学校という所

私はおばあちゃん、お母さん、かおり

この3人しか人間との関わりが無かった。


この関係は力関係の成り立ちであり

おばあちゃんがいちばん強い。

お母さんは絶対服従。


お母さんはわたしとかおりを怒るし

わたしには特に手を挙げた。


かおりが怒られても手をあげられるのは稀であったし

もちろん根性焼きや流血沙汰は私だけである


しかし不思議となんで私だけ と思うことはほとんどなかった。


1度酔って帰ってきた母の標的が珍しくもかおりだった時がある。私の時は大体ビンタやゲンコツなのに

何故かその日かおりは首を絞められていて

殺されてしまうかもしれない、止めに入った自分も殺されてしまうかもしれない。


そう思ってもやはり止めに入った。


酔った母は「止めにこんような奴やったらどうしようかとおもった〜」と笑った。


母の酔っての暴行の記憶はいつも翌日には無くなっている。記憶の代わりに酷い気分と頭痛がするようだった。


そんな日々でも、姉妹ふたりの仲に喧嘩は付き物だったし、気に入らないことがあればぶつ、殴り合いの喧嘩もしょっちゅうしていた。


妹は2歳年下のためかなう訳もない。


この時にはもう気に入らないなら殴って黙らせて解決というジャイアン的思考が身についていた。


そんな子供がいきなり小学校に行く。


協調性のかけらもなく。


上手くいくわけがなかった。

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