第3話 精巧な夢実

目が覚めた。ベッドだ。まさか、寝てしまった…?

腹の虫が鳴る。やはり時間が経ったようだ。

「お腹空いた〜。おにぎり食べよー」

おにぎりを手に取り、口にする

「…?!」

―――冷たい。

しかしお腹は空いていたので食べてしまった。

「……まあお腹一杯だからいっか!」

ピンポンとインターホンが鳴る。

???「七海さーん?」

だるい体に鞭を打ち扉へ向かった。

開けると、クラスの武上(たけがみ)が

武上「今日のプリント。まあ、とりあえず休みなよ。今は?」

結花「……あんま良くないかなぁ…」

「ありがとう!後でやっとく」

武上「じゃあ、おれはこの辺で、また!」

結花「じゃあね、武上くん。」

武上が走り去る。

その瞬間、結花はめまいがした。

「あれ?」

ベッドだ。プリントはない。

「まさか夢…?」

不可解なことばかり起きている。


――もう結花の中では大変なこととなっていると知らずに……

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