二話 ディスタンス 3

 今日は笹見のやつが暇だったので、買い出しに付き合ってもらっていた。その隣には同じく暇だった桜子が笹見と同様にエコバックを手にしていた。


「わりーな」

「いいって。たまには家庭に貢献しないと。ていうか、お前それすげえな。そんな馬鹿デカいの二つも持って大丈夫なのかよ」

「片方だけだとフラフラするが、二つ持つと安定するぞ。水曜に特売挟まるからここで買いだめしておかないと中々厳しいんだ」

「ちなみに今日のメシは?」

「オムライスかなー。デカいのどかっと作るから適当に食ってくれ。それと唐揚げと大根サラダ、根菜コンソメスープ」

「おおう、美味そうだ」

「男性の皆様ってよく食べるのですね」

「そりゃもう。桜子も運動部なら今頃ガツガツいってたぞ、多分。男子高校生ってのは大体腹ペコなんだ」

「笹見さんもそうなのでしょうか?」

「うーん、まぁ、間違っちゃない。けどオレは男子高校生にしちゃ少ない方かな。オレらの先輩どんぶり飯三杯は食うもんな、大体」

「そうだな。昼休みにコメはセットしといたから、帰ったら炊けてるはずで……うーん大根サラダもドレッシングだけじゃ芸がないよな。ポン酢にしてみるか……? サッパリ行けそうだし。でも、オムライスのケチャップの酸味と喧嘩すっかな……うーむ」


 悩んでいると、桜子の顔面が近くにあった。思わず顔をそらす。


「んだよ」

「いえ。どうしてそこまで……? 家事をしても、貴方に特はないでしょう」

「しないと俺の気が済まないんだ。俺は先輩達や笹見に受けた恩を返したいんだ。一年の、ロクに敬語も使えない俺なんかを可愛がってくれた先輩や、仲良くしてくれる笹見。そんで、みんな頑張ってる。部活に、目標に……まっすぐに。俺はそんな先輩達や笹見のサポートをしたいんだ。それが俺のやりたいこと。女子寮ではやるつもりはなかったんだけど、まぁ、ついでだ。小春はサッカー頑張ってんし、瑠璃ちゃん先輩は吹奏楽部、寮母先生もなんだかんだいてくれてありがたいし、目代先輩もほっとけないし……椋鳥は作ってやると嬉しそうなんで、まぁ。で、お前だ、桜子」

「わ、わたくしですか?」

「そ。お前も何だかんだほっとけん。飯のグレードは下がっただろうが、まぁ、我慢してくれ」

「いいえ! 我慢なんてしたことないです! ……いつも、ありがとうございます、羽斗さん。こうして、世話を焼いてくれる人のありがたみを、知ったつもりです」

「そーか。重くないか? 桜子」

「大丈夫です、わたくしも頑張ります!」

「おう。笹見も辛くなったら言え。持つから」

「お前にこれ以上持たせたら先輩達に殺されちゃうぜ」


 冗談めかしてそう笑う笹見に微笑み返し、俺達は桜子と別れ、男子寮へと向かった。

 キッチンに物を置き、冷蔵物は冷蔵庫、冷凍ものは冷凍室に手早く積み込み、料理の準備を始める。それを肩に手を乗せて中断させたのは、笹見だった。


「泰斗、オレらはすっげーお前に感謝してるんだぞ」

「わーってんよ。けど、俺がやりたいことを邪魔すんなよ?」

「それも分かってる。だから、ほら」


 手渡されたのはギャルゲーだった。他にも、何かエロ本を手渡される。


「男子から日ごろのお返しだ!」

「持ち帰りにくいわ! 女子寮だぞ!?」

「言うてお前さ、正直溜まってるだろ」


 ……まあ、溜まってないと言えば噓になるのだが。


 連中、みんな可愛いからな……属性は違えど、ゲスな話をすると全員に勃起はできるだろう。寮母先生は怪しいところだが、まぁかわいめだし、いざそういう行為をしようと思ったら思ったで実現可能……のはず。


 性処理もあまり人が起きてない時間にこっそりしてるし。


「頑張れ泰斗。正直な、オレはお前が誰かとくっ付くなら全然ありだと思うんだ。殴るけど」

「殴るんかい」

「それもロリと付き合ったら爆発四散だ」

「俺そこまでされるのかよ」

「いや、オレが爆発する」

「お前がかよ! なんでだよ!?」

「親友に危害を加えるやつじゃないぜ」

「つい三秒ほど前爽やかにぶん殴る宣言したやつのセリフかそれが」

「ま、色々冗談としてだ。お前、良いなって思う子くらいできたろ」

「……うーん」

「あれ、そんなに?」

「いや、まぁ、みんな可愛いけども。そういう仲になりたいとか、よく分からん」

「そういうやつから、女ってのはできていくもんさ」

「何だろう、お前が言うと説得力のカケラもない……」

「というわけで、良い二次元の女の子がいたら紹介してくれ」

「お前より俺はそっちのアンテナは低そうだが……」

「まっ、つーわけでオレらにできることがあったら言えって話さ。仲間だろ?」


 こいつなりに気を使っているらしかった。気遣いだけ受け取ることにして、さっさと帰ろうとした。

 が、ふと学園に忘れ物をしているのを思い出した。体操服持って帰んなきゃだ。


 校舎に戻る。こういう夕方の時間に、学園にいるのは稀だった。部活の掛け声や伸びやかな楽器の音などが響いている。


 通りかかった中庭で、小柄な女の子が一生懸命ラッパを吹いてた。


「瑠璃ちゃん先輩」

「ん? お、泰斗君! どしたの? 今日は特売じゃなかったっけ?」

「俺は忘れ物。瑠璃ちゃん先輩もこんな時間までお疲れっす! ラッパはどうっすか?」

「ら、ラッパて……。トランペット! まぁラッパはラッパだけどもさー」


 ラッパの中でも細分化はあるようだ。今度少し覚えてみるか。興味のない分野も、何となく調べていると面白かったりする。


「今日のご飯なーに?」

「女子寮はうどんかなー。バイト先から持って帰ってるうどんが期限近いんだ。帰ったら俺を訪ねてくれ。作るから」

「お手数かけるようで、なんかごめんね?」

「いやいや。食費貰ってるし、容赦なく使ってくれ」

「あ、じゃあ、ちょっとお喋りに付き合ってよ! 暇だからさ!」

「って、瑠璃ちゃん先輩暇じゃないでしょ、練習練習」

「暇なんだよ。だって、私、演奏者で選考落ちしたからね」


 へへへ、という彼女。トランペットを置いて、彼女は購買の方へと歩みを勧めた。


「ジュース奢ったげる。何がいい?」

「んじゃヨーグルト飲料で」

「りょーかい!」


 瑠璃ちゃん先輩は同じものを買って、その一つを俺に渡し、自分の分は自分でパックにストローを通した。俺も同じようにする。それをちゅうと吸い込み、彼女はこちらに微笑んでくる。笑みを返し、俺はとりあえずの疑問を投げることにした。


「えっと、演奏者に選ばれなかったって、どういうことだ? 演奏してるじゃん」

「あー……そっか、伝わりにくかったね。コンクールのね、演奏人数は限られてるんだよ。で、当然、トランペットは他のライバルもいるんだ。その椅子を懸けて争うんだけど……まあ、あれだよ。運動部で、レギュラーになれなかった的な」

「ああ、それなら……って瑠璃ちゃん先輩上手かったじゃん」


 素人だが、良し悪しくらいは分かる。伸びるような音、それがぶれない綺麗な出し方。下手だとは全く思えなかった。


「まぁ、技量はね。ただね、同じくらいの技量の人が、三年だった。席を譲ってくれと言われたんだ。それだけなら絶対に跳ね返したけど、それがバレて先生が怒ってさ。喧嘩両成敗で、どっちも席から外された。馬鹿馬鹿しくなっちゃった。でも、トランペットが好きでさ。こうして、手癖の練習で暇を潰してたの。同じ先生だから、三年生になったらどうかは分かんないけど……」

「そんなのおかしいっすよ!」


 言わずにはいられなかった。


「おかしいっす! 瑠璃ちゃん先輩全然悪くねーじゃないっすか! ダメなのは譲れって言ってきた三年の馬鹿の方だろ! なんで瑠璃ちゃん先輩まで巻き添えにしてんだよ! ゼッテーおかしいっす! それを認めてる周囲が変っす!」


 そういうと、瑠璃ちゃん先輩はしばらくぼーっとしていたが、お腹を抱えて笑い出した。


「あはは! まっすぐだねぇ! いいね、泰斗君! そういう感じなんだね、熱いなあ!ちょっとスカッとしちゃった!」

「けど、あんたもおかしいっすよ! 瑠璃ちゃん先輩!」

「ほえ、私?」

「そうっす!」


 その言葉は予想してなかったのか、瑠璃ちゃん先輩がキョトンとしていた。


「そんだけ好きなら、みっともなくしがみつくべきっしょ! 何で練習してるかって、諦めきれないからっしょ!? って、まぁ、吹奏楽部の事情をよく知らん俺だから言えるのかもですけど……。俺なら、自分は悪くないって堂々と言うっす。んで、譲るつもりもないと宣言して、堂々とレギュラー取りに行くっす!」

「……。そうすべき、なんだろうけどね。折れちゃったんだ。私の練習の具合を、みんな見てたと思った。先生も見てくれてるだろうなって、思ってたんだ。でも、あの後、誰も私を擁護してくれなかった。私のことなんか、誰も見てなかったんだなって。三年の先輩には、色んな人が声を掛けにいったけど……私のところへは、誰一人としてこなかったんだ……本当に、悪いのはあっちだと思うけど……私が悪かったのかなって、ちょっと、思ったりしたんだ。だって……」

「知らん」


 バッサリと俺は切って捨てた。


「えー、それは酷くない……?」

「知らんっす。その先輩のこともそうだし、どう見られてるかなんて、特に。周囲にいくら認められててもさ、先輩はまず認めるところからやんないといけないっす」

「? 誰かを認めるの? 先生とか?」

「自分自身っすよ。自分自身の頑張りを自分が認めてなくてどうするんっすか。そんな自信もないやつに、誰もついてこないっす。無論、自分自身もついていけなくなる。自分で自分を認めたくて、努力するんじゃないんっすか? だからこそ、変われるんじゃないっすか?」

「……勝手な言い草だね」

「勝手ですとも、あくまで他人のことだから。でも、俺以外にも勝手なこと言いたそうな連中、いそうですよ」

「え?」

「そこの、こっち伺ってるやつら! こいよ」

「って泰斗君、君一年坊なのに勇気あるなあ、異性とは言え……」


 ぞろぞろとやってきたのは、学年ごちゃまぜだった人間たちだ。全員女子。楽器を持ってることから察するに、吹奏楽部女子なのだろう。


「ごめん、瑠璃! 三年生にはもう今年しかないとか思ってたけど、やっぱり違う! あんたじゃないとダメだ! 演奏締まらないよ! 私達はベストを尽くしたい! やれるだけやってコンクールに挑みたいの! 今更だって思われるかもしれないけど、全員で考えたんだ。先生に、瑠璃を推挙する」

「は、はい! 先輩、わたしは後任でしたけど……先輩みたいに、吹けません。でも、いつか追い越します! 立派な目標で、いてくれませんか!? す、吹奏楽、やめないでください!」

「あはは、やめないやめない。トランペット好きだもん。でも随分勝手な言い草だよねー。全体練習ふけてても何も言わなかったくせにさー」

「……ごめん。でも、瑠璃……!」

「先行っててよ。私は可愛い後輩と談笑中だったんだー。もう十五分したらいくから」

「う、うん! 待ってるよ、瑠璃!」


 吹奏楽部の面々が去っていった。彼女は笑みを浮かべていたが、徐々に顔を俯かせていた。


「俺は十分くらい、瑠璃ちゃん先輩の顔を隠せばいいんすね」

「察しが良いね。五分だけ……五分だけ、じっとしてて……う、あ……うぁぁぁ……!」


 泣きじゃくる瑠璃ちゃん先輩の頭を撫でる。

 どれだけ辛かったのかは、地面を濡らす涙で分かる。どれだけの絶望だったか、押し殺している声でわかる。


 好きで好きで仕方がなかったトランペット。その演奏とは関係ない所で、しかも自分のせいでも何でもないのに落とされて。


 不条理だっただろう。許せなかっただろう。


 けれど、彼女は、流そうとした。諦めようとしていた。

 実際はこうして、彼女のことをよく見てた人達が、助けてくれる。運がいい方だろう。いや、瑠璃ちゃん先輩の人柄もあるのだろうな。


 華奢だ。小さい身体に、どれだけの苦しみを叩きこまれたのか、想像がつかない。


 俺は彼女の頭を胸に抱き寄せる。泣き声が一層強くなる。


「……勝手でしょ、人間って」

「……うん」

「だから、俺も勝手に瑠璃ちゃん先輩を甘やかします」


 頭を撫でる。ただ、優しく、撫でていく。

 しばらくの間、瑠璃ちゃん先輩はそうされ続けていた。





「おっはよー!」

 朝一番、朝食を作っていると瑠璃ちゃん先輩が飛びついてきた。

「あのなあ、包丁使ってたらどーすんだよ」

「えへへ、いーじゃん別にー! 泰斗君、朝ごはんなーに?」

「ベーコンエッグチーズトーストとサラダ。スープは冷凍してたかぼちゃのペーストでクリームスープ」


 ベーコンをカリカリに焼き、そこに卵を落として塩コショウ、日が完全に通る前にチーズをのせて、食パンを乗せる。そしてひっくり返し、さっと裏に火が通れば完成だ。お手軽お気軽な朝食である。割と定番だった。男子寮は今日もおにぎり。


「おおー、いいねえ! 私トーストは一枚で! 朝シャンいってくるー!」

「いってらです」


 小春の隣を通り過ぎていったが、小春は何か不思議に思ったのだろう、俺に話しかけてきた。


「瑠璃先輩ご機嫌やん。なんかあったと?」

「いや、知らん。まず一枚目、お前食べるか?」

「うん、貰う。うっはー、美味そう! これ毎度思ってたけど、どうやって食べるのがいーのかな?」

「お好みでオーロラソースかな」

「なんぞそれ」

「ケチャップとマヨネーズの混合液。まぁ、要らんくらいには塩気があるだろ」

「まぁ、このままでもマジ美味いし! さっすが泰斗やね!」

「二枚食うよな?」

「うん! おかわり欲しい!」

「了解だ」


 フライパンで二枚同時進行しつつやっていると、瑠璃ちゃん先輩がバスタオル姿のままてちてちとやってくる。


「ちょ、何すかそのカッコ!」

「いーじゃん別に。泰斗君もこっちのが嬉しいんじゃないの?」

「嬉しいけどそれとこれとは話が違う! さっさと髪乾かしに戻れっつの」

「ちぇーっ、つまんないのー。泰斗君、今日は予定ある?」

「いや、ねーな」

「じゃあ今日は日ごろの慰労を兼ねて晩御飯奢っちゃうぞ! 小春ちゃんも来る?」

「いや、遠慮しときまっす。泰斗、行ってきー。今日はみんなにカップ麺でも食わすわ」

「あ、なら、常備してあるやつ食ってくれ。これ、味付け鶏そぼろな。んで今から卵そぼろ作っておくから、そぼろ丼にして食ってくれ」

「ううっ、泰斗ホンマにあんたってやつは……! オカンの鑑……!」

「誰がオカンじゃ誰が!」

「そうだよー! 泰斗君カッコいいよー! まぁオカンも分からなくはないけど」

「分からなくはないんかい!」


 どいつもこいつも……。

 溜息を吐きつつ、俺は少し調理のペースを上げる。


「瑠璃ちゃん先輩、ほい、一枚」

「ありがとー!」

「いやだから着替えて来いって」

「はーい、制服姿が好きとはね」

「あのなぁ……」


 早鐘を打つ心臓を宥めすかすのが大変だ。あんな露出度の女の子、生で見るの初めて……ではないか。目代先輩だな、思いっきり見てしまったのは。


 じろり、と小春が俺を睨む。


「瑠璃先輩になにしたん、泰斗」

「いや、ちょっと愚痴聞いただけかな」

「ま、大方、泰斗のあふれ出る母性にやられたんかな」

「せめて父性と言え」


 二枚目のトーストに向かう彼女を見て、俺も自分の分を食べる。フライパンで焼かず、ベーコンではなくハムにして、卵抜きのそれを食べて、淹れたカフェオレで流し込む。


 ふふふ、そうなのだ。ようやく買えたぜ、ドルチェグストマシン。皆最初は面白がって使っていたが、結局毎朝俺がコーヒーのカプセルを全員分入れるだけのマシンと化してしまった。味の安定したコーヒーが飲めるのがいい。ちなみに瑠璃ちゃん先輩は苦いのがダメで大体チョコチーノを飲みたがる。ゲロ甘ドリンクだ。朝っぱらからはきついが、まぁちゃんと歯を磨いているみたいだし、大丈夫だろう。


 猫舌だという彼女のために最初に淹れておいたのを出して、俺は通り過ぎる目代先輩にラップで包んだ件のトーストを渡す。


「お、サンキュ。うまそー」

「これ、先輩のブラックコーヒーです。水筒どうぞ」

「わりーな。助かる。最近金欠でさ」

「なんかあったら相談に乗りますよ」

「アホ、後輩に金を無心するほど落ちちゃいねーよ。行ってくる」

「気を付けて」


 目代先輩を見送って、寝ぼけ眼の椋鳥に片手をあげつつ、まだ起きてこない低血圧気味な桜子を心配に思いながら、俺は着替えてきて(それでも下着姿なのだが)トーストをフォークとナイフで食べる瑠璃ちゃん先輩を見る。


 ……みんな、頑張ってんな。


 瑠璃ちゃん先輩は、なんかそういうのとは無縁そうだったのに。苦労もしてるし、苦い思いもしてきている。


 俺はこういう飯炊きでしか応援することができない。それが悔しくもあり、誇らしくもあった。何か一つ、彼女達を支えられていることに、安堵している自分がいる。


 よし。これからも気合入れていくぜ。


 階段を下りる最後のやつの音を聞きつつ、俺はラスト一枚のトーストをフライパンで焼き始めた。

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