第5話 男の子が念力! アルファの生き残り?
「未知の機体! 気をつけろ、攻撃があるかも。リズ、たのむ」
するとリズが背部に畳んでいた人造羽を広げて飛行体の方へ飛び立った。
子供達が目を丸くする。F1*を見るのは初めてらしい。
*F1:肩甲骨部が変形した新人類。女性のみ。
人工翼を背中につけ空中飛行が可能。
(さらに未来には有翼人種f2に進化する!)
上空で飛行体とリズが浮遊したまま距離を保ち正対している。
リズは念のため銃を構えた。
固唾を飲んで下から見守るマーキュリー。
すると飛行体からも銃のようなものが出てきた。自動音声が発せられる。
「警告、武器を捨てろ」
リズは小型で透明なシールドを展開しながら、銃をゆっくり下げるふりをして……
飛行体に向かって一発発射した。
飛行体もシールドで防御しながらすぐに反撃。
双方の銃撃は双方のシールドに当たった。
次の瞬間、隣にいた男の子がリズに向かって下から衝撃波を出した(!)
マーキュリーが驚く
(念力が使える男を生まれて初めて見た!)
しかも半端ではない。衝撃波攻撃には慣れているリズも、その強さに太刀打ちできず、少々吹っ飛ばされた。
マーキュリーは男の子が体格が良く念力も使えることから、アルファ(即ちホモ・サピエンス)と女性ベータの遺伝的要素を受け継いでいる可能性があると推定した。
「止めて、リズは敵じゃない」
マーキュリーが男の子を止める。
リズは驚いた顔で空から帰ってきた。
「この子、何者?」
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<予告> 数話先からは、過去の世界を描きます。
一転して、深刻なトーンになりますのでご覚悟を。。
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