ひとりぼっちのたいよう

もちっぱち

たいよう と ほし


いつも ぼくは うえから

ひかりを はなっている



だれに なにか いわれた わけじゃない



ごくごく ふつうに そのままの 

テンションで ありのまま すごしている



なんて ことは ない



どりょく してる わけじゃない



ただ そんざい しているだけ



でも、まわりの わくせいや ほしたちには

たいようさんが うらやましい という



ものすごく ひかっているし

ものすごく ながいきだ



どうやったら たいようさんに 

なれるんだろうと いわれてしまう



ぼくたち わくせいは みずから 

かがやくことは ない



たいようさんの ちからが あるから


ひかって みえるんだ




たいようさん なんか 

いなくなって ほしい



ぼくたち だって 

ひとり ひとり ちがうのに 

どうして ひかることが できないんだ



もう たいよう なんか いらない



ひからなくても いいから

ぼくたち わくせいを みとめてほしい



じぶんで 

こう なりたくて 

こう なったわけ じゃない


たいようは かなしく なった


いつも ひとり


なかまなんて いない


いっしょの たいようは ふたつも ない






ちかくに いた ほしは いう



ぼくは ひかることは できるけど

たいようさん みたいに まぶしくない


いつか たいようさん みたいに

すごく すごく おおきくなって 

ひかり つづけたいな


むりだと おもっても

ねがいを おもい つづけるのは

だれにも めいわく かけて ないよね


たいようは にこっと ほほえんだ



ほしは たいようの そばで はげました



ぼくは たいようさんの みかただよ



だって  

このせかいの ぜんぶを てらすんだから

だれにでも できること じゃない


すごいこと なんだ



たしかに ひとりかも しれないけど

みんなを てらしているんだから

ひとり じゃないよ


だれかの たすけに 

きっと なっているから



たいようは ほしの ことばを きいて

なきそうな かおを ぶんぶんと ふった




はないきを あらくさせて

いつものように ひかりはじめた



にんげんも おなじだよ



【おしまい】










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ひとりぼっちのたいよう もちっぱち @mochippachi

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