ちょっと小話〜アフリカ編について〜

社会人3年目にして駐在の権利を獲得した僕はアフリカは東の地、ケニアに赴任した。


ケニアのみならず、周辺のウガンダ、タンザニアにも出張の機会がったが、基本的にはケニアの地方都市に外国人駐在1人置かれる形だった。


もちろん首都には他の駐在もいたが、地方は僕だけ。


会社の寮に暮らす生活が始まった。


断っておくと、この辺の組織情報はだいぶ改変している。


アフリカに進出している日本企業は少ないから調べれば身バレしそうだから最初に言っておく。


僕が当時働いていた会社は日本の会社ではない。


ただし東アフリカ3カ国を見ていて、地方都市に駐在1人置かれたことは嘘ではない。


さて、そんな前置きをした上でアフリカ編を書いていきたい。


僕はナンパ師ではないため、恋愛テクニックなど書かないし、知らない。


でも今回は少しだけ書いてみる。


ここまで読んでくださった方は分かるかと思うが、たまたま僕が英語のできる貴重な20代日本人だったから、日本好きな外国人女性を中心に運良く気に入られてきたのが実態だ。


アフリカは、モテ方が少し他と違う。


東アフリカ3カ国でtinderのマッチング率は他の国の比ではない。


スワイプすればマッチする。


8-9割の現地人にマッチしたと思う。


そしてこのマッチングは偶然ではない。


こちらからアクションをとらずとも、待てばきちんと女性の方から短文ではあるが連絡が来るのである。


体感マッチした1/3以上の女性は何かしらの連絡をくれる。


その中にはただの興味半分で連絡してくる人もいるが最初から性行為目的で連絡してくる人も割といる。


前者は、Hiだけ送ってきて会話が弾まないで終わる人も一定数いる。


このタイプは会うのが実は難しい。


だってこっちが特別興味ないと話が終わってしまうから。


中には日本から〜を持ってきたというお願いをしたいがために連絡してくる人もいて、少しうんざりする。


後者は、話が早い。


いつやる?どこでやる?


相手の関心はそこだからこちらが興味あればもちろん会える。


だがここはアフリカ、気をつけないといけないことはたくさんある。


これはあくまで僕の印象で、100%正しいなんて決して思わないでほしいが、Tinderをやるアフリカ女性の中に悪人はあまりいない。


セックス目的でも金をむしり取ろうとか、騙し取ろうとする人はおそらく多くない。


チャットした感じ、普通に遊びたいだけの人が多い気がした。


とはいえ、ここはアフリカ。


お金を取られなくても性病、特に恐ろしいHIVを移される可能性は全然ある。


最初は何も取らずとも、仲良くなったところでギャングが出てきて暴行に遭うこともあるだろう。


だから決して油断してはならないが、悪人はあまりいないと思う理由はこうだ。


まず、この手のアプリをやる人は都市部の人が中心だ。


都市部の人は比較的経済的に裕福で教育レベルも高い。


そもそもスマホがないとできないので、貧しい人たちはユーザーになり得ない。


仮にスマホを持っていたとしても、マッチングアプリの存在をテレビやラジオで流れない限り、知ることができる層は限られている。


日本ではわからないことがあればすぐにネットで調べるが、アフリカではまだ人づてで不確かな情報を得ることも多い。


そして仮にアプリの存在を知っていたとしても実際に新しいものに挑戦する人はまた限られてくる。


わざわざよくわからないことをやるよりは、アフリカでは簡単にネットワークが広がるのだから、直接の出会いの中でパートナーを見つければいいと考える人も多いだろう。


そういう意味では、新しいことをやっていこうというチャレンジ精神のある、あるいは意識の高い人たちがユーザーとなるのは当然だ。


アフリカどの町に行ってもギャングやその類はいるが、基本的には経済的に貧しい人たちで構成されている。


アフリカの富裕層は正当なビジネスや賄賂で十分やっていけるため、わざわざ暴力を使う必要はない。


だから、個人的にはアフリカでTinderを使う人の中に悪い人はそれほどいないと思っている。


もちろん中途半端に知識をつけて、中途半端に金のある人は何をしでかすかわからない。


だからこそ油断は禁物だ。


では、最初から性行為目的でマッチする女性は何者かと言うと、僕の憶測では3通りのパターンがある。


1.純粋に性行為が好きな人

2.外国人と付き合うことにステータスを感じる人

3.金目的


1は意外と多い。


結婚前に妊娠してしまう人が多いのは、性行為がいたるところで行われているからだと思う。


アフリカの人たちは男女関係なくお酒好きで、音楽好きが多い。


だからクラブにはしょっちゅう行くし、クラブに行けば大音量の音楽にのせられて、男女が密着して腰を激しくふるダンスがあちこちで繰り広げられる。


都市中心部以外は明かりは少ないので、クラブの端で我慢できずにやってしまっているカップルを見たこともあるほどだ。


男女共に浮気が多い印象でもある。


男女共に地方や隣国に出稼ぎに行くため、夫や妻がいても出稼ぎ先でパートナーを見つけている人は僕の周りにも結構いた。


だから総じてセックス好きだと思っている。


まあ、セックス嫌いな人種はいないと思うが。


2は、クラブによく行くおしゃれな女性たちが多い。


外国人パートナーからお金をもらうということもあるのかもしれないが、それ以上に彼女達のステータスになっていると思っている。


そもそもアフリカでは肌の明るい人がきれいという認識がある。


この時点で欧米人もアジア人も「きれいな人」として見られがちだ。


特にアフリカの女性はストレートな髪にあこがれを持っている場合が多いと思う。


僕が初めて一緒に寝た南アフリカ人ブレンダが僕の髪形を気に入ってくれていたのもどうやら自然なことのようだった。


ストレートな髪をもっていれば、「きれい」と思われやすいのだと思う。


つまり、現地の女性にとってアフリカ以外の出身者たちは「きれい」なのだと思う。


加えて、お金を直接もらえなくとも、やはり普段自分がいかないような所に連れていってもらえたり、外国の珍しいものやアフリカでは高価なものをお土産としてもらえることもある。


これらを総じて、外国人と付き合うことは自分は他とは違うという感覚を得ることができて、自分たちのステータスになるのだと僕は考察している。


悪い人は少ないといいつつ、金目的と書いていると矛盾のようにも感じるが、よくこの辺の事情を知らない人たちへの警告と言う意味でも書いている。


経済的に裕福とはいえ、教育レベルが高いとはいえ、金目的で性サービスをする人は当然どこにでもいるのである。


僕が聞いた話だが、ある欧米の男性が普通のマッサージを受けにマッサージ店に入った。


すると頼んでもいないのに女性のマッサージ師が性サービスを強制してきた。


男性は嫌がったが、女性は男性の下半身を触った挙句、高額な請求をされたというのだ。


また、場所によっては普通に売春宿や立ちんぼエリアがあるので、性サービスを提供している女性がマッチングアプリを使って客引きしていないとは言い切れない。


僕が実際に出会ったのは1と2だ。


人生で初めて大量のマッチングを経験したものの、結局アプリを通じて会ったのは2人。


会わずに連絡先だけ交換した人は結構いるけれど。


また、マッチしたら簡単に会えるかと言うとそうでもないのが面白かった。


なにしろ話が弾まないパターンが多すぎた。


また、明らかに海外のお土産目当ての人は結構いて、面倒くさかったのもある。


僕は当初アフリカ女性は恋愛対象にならないと思っていた。


スリムな人はスリムだが、都市部の人たちはお金がある分体重も増えていった。


がたいの大きな女性は僕は苦手だった。


さて、このような前提を踏まえて、これからのアフリカ篇を呼んでいただければ嬉しいです。

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