第6話 国際デート1~アメリカ人~

タイから戻ってきた僕は大学卒業と留学の準備を進めていた。


その間、オーさんにフラれた悔しさと寂しさから勇気を出してマッチングアプリを使ってみた。


日本人を含む何人かの女性とデートした。


しかし、他人と会うことに慣れていない僕。


誰と会っても何を話せばいいのかわからず、沈黙データが続いた。


初めて出会ったアメリカ人女性、メアリーもその1人だった。


メアリーは絶世の美女!!


ナチュラルなサラサラした金髪、綺麗な青い瞳、小柄な体型で日本人に絶対モテるでしょ!!!


という感じの女性。


彼女は仕事で日本に来ていたようだが、日本語は話せなかったため、英語のできる僕と会ってみたかったという。


チャットでは好感触だったものの、いざ会うとやはり緊張するもので、何を話せばいいのかわからない。


どうも日本に来たのもたまたまらしく、日本に強い関心があったわけではないようだった。


これがまた話をするのが難しくした。


しかも彼女はアメリカでは珍しい箱入り娘。


生まれ育った町から日本に来るまで出たことがなかったという。


相手も話の種がなく、なんとなくもう会わないなと察しながらも、この美女を逃したくないという思いで、2回目のデートはありえるか聞いてみた。


うーん、ありだと思う。


と返事はしてくれたものの、上辺だけの返事だったことはお見通し。


案の定あれから連絡はなく、フラれたのだった。

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