第11話 歳下女性にいじられた話

最初の海外赴任の前、僕は一時期4人の女性とデートをしていた。


1人は身体だけの関係、もう1人は身体の関係もあり恋愛感情もあったものの付き合わず、もう1人はデートだけで終わり、そして最後の1人は前に紹介した元カノだ。


最初にデートを始めたのは僕の生活スタイルとは真逆の女性だった。


彼女は黒髪ロングではあったものの、舌と鼻にピアスをつけ、タバコを吸い、パートで収入を得ている人だった。


服装も派手で夜型。歳下の女性で、21歳か22歳くらいだったと思う。遊んでる雰囲気がすごかった。


性格は全然違うのにどうして会ったかというと、相変わらずマッチングアプリなのだが、当時僕は鬱気味で片っ端からマッチした女性と会っていた。


見た目も年齢も未成年でなければ気にしなかった。


彼女は彼女で暇していて、暇つぶしに僕に会った。


チェーンの安い居酒屋で飲むと意外にも話が弾んでそのままホテルへ向かった。


彼女は常にハイテンションで、まるで会う前から飲んでいたかのようだった。それが当時の僕にはウザくもあり、楽しくもあった。ようは、刺激的だったんだと思う。


居酒屋を出るために狭いエレベーターに2人きりで乗ると、彼女が僕の股間に視線をやってゲラゲラ笑い出した。


「ねえ、店入った時も思ったんだけど、勃ってるの?なんかすごい形が分かるんだけどw」


僕はその日はタイトなズボンを履いていたわけでもなかったうえ、別に平常運転だったため、おかしいなと思いながら自分の股間を見た。


…僕的にはそれほど気にならなかったが、ベージュだったからたしかに膨らみは分かった。


しかし、よく見てるなと思って、なんで股間なんて見るのかと聞くと、


「それだけもっこりしてれば誰でも気になるわw」とゲラゲラ笑っていた。


まさかこのズボンでこの程度の膨らみでも気になるのかと驚いた。


まだホテルに着いてもいないのに、その子は僕の股間を触り、揉み出した。


「え、ちょっと待って!まさか勃ってないの!?www」


大声でゲラゲラと笑いながらエレベーターを降りてホテル街へ2人で歩き出した。


歩いている途中も時折僕の股間を揉んでは笑っていた。


居酒屋から彼女は下ネタが多く、僕らは好きなプレイを共有していた。


彼女は攻めが好きで男が恥ずかしそうにイッている姿を見るのが好きなのだとか。


僕は受け身で騎乗位好き。僕の上に乗る女性の胸を揉んだり胸が揺れるところを見るのが好き。


性格や生活スタイルは全然違うものの身体の相性は良さそうだったため、試してみようということになったのである。


いざ本番になると僕の勃ったあそこを見て大笑いが止まらなかった。


しばらく笑われた挙句、あそこで遊ばれた。


正直、笑われる度に僕はあまりいい気がしない。


しかし、いざ彼女が乗って腰を動かすと気持ち良さは今までの女性の中で2番目、3番目くらいとかなり良かった。


その上、彼女もかなり感じていて気持ちよさそうにしている表情を下から見るのはなかなか良かった。


僕がいきそうになると


「もう少し、あと少し待って!」と叫んだ。


僕が待たずにフィニッシュしても彼女は止まらず、自分自身が満足いくまで続けた。


そして風呂に入って、2回戦、3回戦と続けた。3回戦目が終わると彼女は僕に気づかって、風呂場でタバコを吸った。


僕は久々に体の相性のいい女性を見つけた嬉しさから、また会いたいと誘った。


そして、これが僕らのルーティンとなった。


彼女は終わってからもいつもずっと僕の大きさをいじっていて、帰りの道でも別れるまであそこを揉まれ続けた。


「僕くんのこれは目立つから危ないよ」と何度も笑われながら言われたものだ。


外で勃起させられた時には、明らかに形が分かるため犯罪だといじられた。


僕らは2-3週に1度のペースで会っていたが、お互いに身体の相性が良いことに気づいて、出会って2ヶ月が過ぎた頃には週に1-2回会うようになっていた。


夜型の相手に合わせていつも夜に会っていた。


最初は嫌だったが、段々と僕の大きさをいじられるのが心地よく感じてしまっていた。


僕らは会うたびに新しいことにチャレンジするようになった。


彼女が、僕にアイマスクをつけたいと言えば、問答無用でつけられたし、僕のケツの穴に最初にして最後に指を入れてきたのもこの人だった。


時々居酒屋で一緒にご飯を食べたが、奢られるのは悪いと言っていつも少しだけ負担してくれていて、若いのに優しい、そして遊び人と思っていたのにしっかりしているそのギャップに少し心惹かれていった。


心惹かれたのはそれだけではなかった。普段なら絶対に会うことのないタイプの人なのに、身体の相性の良さが原因か、ホテルを出て別れた後は段々と寂しいと思うようになっていた。


なんとなくセフレから恋人になる理由がわかった。


そんな時、僕はもう少し会う頻度を増やしてみようと提案してみた。


その提案にはかなり驚かれた。


彼女にはもともと彼女の恋愛感情から始まったセフレがいて、いつかその人の彼女になることを諦めていない、その人との時間を優先したいと言われた。


かくいう僕も、別の女性と週1で会っていたし、他にもデート相手がいた。


だからそこまで会う回数はあまり増やせなかったのだが、あまりの気持ち良さにもう少しだけ頻繫に会いたいと思ってしまった。


それからは、連絡が途絶えてしまった。


少し言い方を考えればよかったと後悔したものだ。

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