第2話断崖絶壁の恐怖

逃げ場がなかった。そこは、大波がすぐそこまできている。

崖だった。一歩、間違えて、足を動かせば。大波に攫われてしまう。

そんな断崖絶壁な所に、一人の女性が立っていた。彼女は、なにかを

呟きながら。崖から、足を一歩、一歩歩み出し。あと、一歩。足を

動かせば。崖から、落ちてしまうと所まで来ていた。私は、彼女を

声をかけた。「危ないよ」と声をかけた。すると、彼女は「大丈夫です」と

答えた。私は、訳がわからなかった。一体、何が大丈夫なのかと感じてしまった。

私は、もう一度。声をかける。「あなたの足が、もう一歩でたら。崖から

落ちってしまう」今度は、より具体的に言った。でも、彼女は「大丈夫ですよ」

と答えた。私の額から、冷や汗が止まらなかった。私は、急いで彼女のもとに

駆け寄った。そして、私は彼女の肩を強く掴み。叫ぶように、彼女に声をかける。

「大丈夫じゃありませんよ。あなたは、死のうとしています。私が、声をかけなければ。あなたは、崖から。飛び降りようしていた」私の唾が、彼女の顔にかかる。

それほど、私は大きな声で、彼女に話かけたのだ。自ずと、掴んでいる。

彼女の肩にも力が入ってしまった。すると、彼女は、私にこんな事を言った。

「大丈夫ですよ。私は、元の場所に帰るだけですから・・・・・・」「はぁ?」

「あなたは知らないかも知れないけど。生き物は、海から生まれたですよ。

 私は、帰るだけ。全ての生き物が生まれた場所に帰るだけなんです」

「それって、つまりは死ぬと言う事ですか?」「先ほど、ここに来る前に

 親切な神父様が言ったのです。『辛い出来事があれば。全ての生き物の帰る場所に

 帰るです』と。そう神父様が言ってくれたです」「それが何を意味するのか

 分かっているのですか?」「はい。わかっていますよ。だから、大丈夫なんです」

 彼女は、優しい眼差しで。自身のお腹を手で優しく触る。「私は大丈夫。

 産まれてくる。この子と一緒だから。大丈夫です。心配してくれて、ありがとうございます」深く一礼をして。彼女は、私が肩に掴んでいる。手をそっと剥がして。

そのまま、崖から身を投げ捨ててた。私は、動く事もできなかった。だた、彼女の

最後を見つめる事しかできなかった。翌日、岩場に女性の遺体が流れ着いたらしい。遺体の女性は妊婦だった。私は、止める事ができなかった。彼女を解放して

あげたくて。止めれなかった。私は、波の音を聞きながら。この手紙を書いて

います。

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