第47話 ラナイ島


 ラナイ島に到着した俺たちは、先ず向かうのはカイオロヒアという難破船が見えるところにあるギルドだ。

「すご!難破船なんて初めて見たわ!」

「な!何でゴツいんやろ!」

「うわぁ、こりゃ、映えですね」

 とスマホでシャッターを切る3人を引きずりギルドに入っていく。

 そこで着替えてダンジョンへ潜っていくと、

「普通なんかい!!」

「もったいないなぁ」

「うるさい三馬鹿!さっさと終わらせるぞ!」

「「「へーい」」」

 と思ったら10階層から景色が違って船上になっていた!

「な、なんやこれ?そとの船やないか!」

「それにまだ新品でっせ」

「ほなもとはこんなんやったんか」

「だーうっさい!スケルトンがこっち見てるぞ!行け!」

「「「へーい」」」

 ビッグスケルトンに向かっていく3人はそれなりに強い、連携がバッチリだからな。

「あんさんここや!」

「はいよ!」

 核を斬って終わり!

 ドロップは骨と魔石。宝箱は銀貨10枚。

 魔王はまだゲームをやってるな。


 20、30と行くごとに朽ちていく難破船。

「おお!ダイオウイカやないですか!」

「イカ焼きにして食ってまうで!」

「ファイヤーボール」

「そんな火力じゃ飽きまへんて!魔王はん出番でっせ!」

「よし!ヘルファイヤー」

「火力強すぎやろ!」

「あー、消し炭になってもうた!」

「やりすぎや」

「す、すまん」

「ええて!また今度お願いしますんで」

「わかった」

 とまだゲームに戻る魔王とドロップを取りに行く3人。ドロップは虹色の玉と魔石。

 宝箱には銀貨30枚。


 朽ちていく難破船に乗りながら三馬鹿は元気いっぱい倒している。

「ふぅ」

「どうした?いつもの元気がないようだが?」

「魔王は勇者に倒されなくて良かったのか?」

「我は別に笑って暮らせればそれでいい」

「いや、俺もそれでいいんだが、俺が倒した魔王もそうだったのかなぁなんて思ったりしてな」

「そうかもな。でも人間を糧にする魔王もいるからな」

「そうだよな。俺は守ったんだよな」

「人間的にはそう言えるだろうな」

「そっか!やっぱりいいや、俺もあいつらみたいにバカやってた方がいいしな」

 と言って俺はかけだして三馬鹿の群れに突進していく。


 40階層、スケルトンキャプテン

「おわっと!こいつまあまあつよい」

「そらそやろ!もう40階層やで!」

「くっ!この!」

「どけお前ら!ブレイブスマッシュ!」

『グアァァアァ』

「やっぱり何か必殺技を持つべきやな」

「タイガーショットなんてどうです?」

「六甲おろしの舞とか?」

「ダサい」

「「「なんでや!」」」

 ドロップはキャプテンハットと魔石、宝箱には金貨1枚。


 50階層、クラーケン

「よっしゃ魔王はん!今度は火加減間違わんといてな」

「わ、わかった!プチヘルファイヤー」

“じゅううううううう”

「ナイスや!いい焼き加減で!って生きとるやないかい!」

「おらぁぁ!」

「な、なんやてぇ!」

 輪切りにしたら消えていった。

「な、何してくれてますの!せっかく魔王はんがいい焼き加減にしてくれましたのに!」

「うっさい!さっさと終わらせるぞ!」

 ドロップは聖槍トリトンと魔石。宝箱には金貨100枚。

 ダンジョンコアが見当たらないので探すとまだ下がある。


「こ、これは?」

「成長してるみたいだな」

「は?」

「だからダンジョンは成長すんだよ!」

「マジですか!」

 こっからはどこまで続くかわかんないからな!本気で行かないと!

 

 51階層、テンタクル

 またイカかよ!ッとにここのダンジョンイカがすきだな!ドロップは墨袋と魔石。


 52階層、シーウォーカー、

 半魚人のような人型のモンスターだ。鋭い牙と剣を持っている。さすが50階層より上だから雑魚が雑魚じゃないな。

 ドロップはシーナイフと魔石。


 53階層、デビルシャーク、

 サメだな!凄い勢いで突っ込んでくるからやばいな!ダイチが頑張って止めてる間にトドメを刺す。ドロップはフカヒレと魔石。食えんのか?


 54階層、デモンスティングレイ

 エイだが凶悪な体つきをしているな!しっぽで攻撃してくる。隙をついて攻撃して仕留めていく。ドロップは尻尾と魔石。


 55階層、海賊船

 いやぁ、無理!

「魔王さん出番です!」

「まかせろ!ブラックレイザー」

 チュドン!として消えていった。

「アンナん無理やろ」

「まぁ、魔王がいてよかった」


 ドロップは宝箱だったので開けると金貨1000枚!宝箱には金貨100枚だった。


 ここで終わりのようでようやく戻れると思い写真を撮りまくった!へへっ!


 ダンジョンコアに触って外に出ると夕暮れ時だった。あっちも連絡が取れないからまだだろうということでホテルに泊まり枕投げをして遊んでその後はゆっくり眠れた。

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