第45話 勇者魔王組


 一方魔王達はワイピオバレーに来ていた。

「俺っちに続いてきてくれよ?」

「分かってますがな」

 残り2人も頷き、

「うむ!」

 と魔王も頷く。

「よーしいくぞ!」

 やはりこちらも1階層から10階層までは人が多めだ。

「さっさ通ろう!」

「ギョーさんおるな」

「まぁ、観光地ですからねぇ」

 15階層くらいからようやく人がいなくなっている。

 20階層、グリーンリザード

 大トカゲだな?こんなもの!

「は!」

「え?」

 消し飛んだな。魔王の威圧で!

「魔王!?あんまり威圧とか出すと俺らのレベルが上がらないから!」

「すまぬ、ついな」

「次からは気をつけてくれよ?」

「分かった!気をつけよう」

 ドロップは皮に魔石。宝箱には銀貨20枚だ、


 40階層、地龍

「おっしゃ、やるでぇ!」

「尻尾に気いつけろよ!」

「わーってるっちゅーねん!」

 とタンクの役割もするダイチに指示を出しつつ俺も斬りかかる。

 ダイチ達が、頭を狙って攻撃している隙に尻尾を斬り落とす。

「おぉ!やっぱり勇者はんは違いますなぁ」

「それほめてんのっか!っと!」

「最高の褒め言葉ですやん!」となんとか4人で削り斬って倒した。

「我ならすぐに消し飛ばすのに」

「だからそれやったらワイらの経験にならんっちゅーてますやん」

「そうそう!魔王はただついてきてくれるだけでいいって!」

「むう、我も活躍したいのだが?」

「「だめー!」」

「むう!」

「そう怒んなって!ケントも言ってただろ?あまり口出しはしないようにって?」

「あい分かった」

「「よし」」

 ドロップは皮と魔石、宝箱からは金貨1枚だ。


 41階層、デススパイダー!

「蜘蛛ですやん!キャアァァァァ」

「うっさいな!こんなん燃やせばいいだろ?」 

「いやぁー!キチュウって言ってる!」

「うるさいっつーの!」

 とダイチがうるさいのでさっさと燃やす。

 ドロップは毒袋と甲殻と魔石。


 42階層、キリングスネーク、

 こいつはダイチも平気なようで普通に倒していく。皮と魔石をドロップ。


 43階層、レッドアイ

 光線を出してくる。それを盾で受けるが貫通してダイチが焦っていたのでさっさと倒す。

「わての、大事な盾やのにぃー」

「しょうがないだろ?」

 ドロップは皮と魔石。


 44階層、アイアンゴーレム!

「どおりゃせっ!」

 ダイチのシールドバッシュを受けて崩れたところを狙う。ドロップは鉄のインゴットと魔石。


 45階層、ミスリルゴーレム

「ウオオォォ!」

「行け!ダイチ!」

「ウオオォォ!」

「それ!」

“ガラガラ”と、崩れ落ちたのはダイチ組が横から押したからだ。

「な、なんちゅーことをしてくれて」

「あっあった!」

 核を潰して終わった。

「だぁ!お前らそこへ並べ!おれがせっかくやな!」

「ダイチ行くぞー!」

「は、あ、あーもう!おまえら反省しとき!」

「えぇー」

「ええですやん」

「キィー!ムカつくわ!」

 ドロップはミスリルのインゴットと魔石。

 宝箱からは金貨1枚。


 46階層、大百足

「いやアァァァァァァァァ」

「それさっきも聞いたぞ?」

「ムカデですやん!キッモ!」

 それでもなんとか倒してドロップは甲殻と魔石。


 47階層、ヘビーメタル

「ごっつい玉やんけ!」

「跳ね返せ」

「ウォッシャ!」

“ガンゴンガンッ”

「よしいまや!」

 とタコ殴りしてトドメを刺す。

 ドロップはオリハルコンのインゴット!


 48階層、メタルブレード

 空中で剣が自由自在に動いている。

「な、な、なんやねんこいつは」

「おりゃ!」

「な、なんで倒せますのん?」

「は?聖剣だからかな?」

「ずっこいわ!」

 ドロップはオリハルコンのインゴットと魔石。


 49階層、レッドドラゴン

「普通に出てきちゃあかんやつや!」

「黙って戦えんのかい!」

「だってー!」

 ドロップは皮と魔石。


 50階層、オーガキング

「モーモタロさんももたろさん!」

「うっせー!手伝え!」

「おっしゃ!まかしときぃ!」

 の間にダイチ組が足を斬ると立てなくなったキングに、

「ブレイブスマッシュ」

「なんですのん!そのかっこいい技」

「勇者の技だ」

「ワイもなんか考えよ」

「いや、自分でつけたんじゃないからな!」

 ドロップは夜叉と言う刀と魔石、宝箱からは金貨100枚。


 先に進むとダンジョンコアがあって外に出る!

「よっしゃ!攻略成功!」

「あとはみんなを待てばいいか!」

「あ!お前ら反省したのか?」

「いやや!」

「反省なんかしいひん」

「なんでや!」

「ワイ達の名前も呼べや!」

「そうやそうや!」

「ごめんなAとB」

「うっそ!」

「まじか!」

 そんなこんなでみんな来るのを待っていた。途中から黙った魔王はゲームをしていた。

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