第14話 50階層
初雪が観測されたらしいけどこっちはまだか、
さて。目指すは50階層ってか?
46階層、ドラゴンもどき。
竜のようで竜じゃないらしいが俺には関係ない!でけえし!壁に隠れてみるがこちらに体当たりをしてくる。体がでかいのでそこしかいるとこがないんだろうな。
今のうちにと初級魔法を使いまくっている。早く中級になりたいからな。
五十発ほど撃ったところで倒れたようだ。ドロップは、ドラゴンもどきの皮とウロコと魔石。影収納にいれて次に行こうか迷うな。
とりあえずここでレベル上げしようかな。
ヒュドラもデカかったけどそれよりでかいんだもんな。これになれないと先に進めないわ。
一月近くレベル上げをしてこうなった。
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レベル 102 職業 忍者
スキル 火遁の術 水遁の術 陰形の術 上級短剣術 鑑定 罠設置 生活魔法 忍法 上級風魔法 中級火魔法 中級土魔法 中級水魔法 中級雷魔法 回復魔法
ユニーク 奇想天外 魔法の才能
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金貨も貯まってきて防具も変えた。黒狼の胸当て、黒狼のブーツ、黒狼の外套、だ。きれいスッキリリラは残らなかったな。
とりあえず今日は47階層に向かう。ドラゴンもどきも飽きたしね。
敵はミスリルリザード、ホントにこの剣じゃ歯が立たない!まぁ。麻痺がつくからそこから削ってどうにか倒せた。ミスリルインゴットが4本もドロップしたな。
とりあえずここで周回する。ある程度貯まったから桐生院に連絡を取ると夕飯に誘われたので行くことに。
「あれ?また痩せたかな?」
「そんなことないですよ?早速ですがこれでダガーを作って欲しいんですよー」
「ミスリルかい?そうだねー材料は?」
「あります」
バッグから出していく。
「こんなにミスリルを集めたのか」
「苦労したんですよ。こんだけ集めるの」
「そうだな、ダガーを2本だね?」
「はい!」
「よし任せてくれ」
「お願いします」
「残ったミスリルは?」
「それはお好きに」
「あはは、分かってるね」
「それじゃ預かっとくよ」
と言ってマジックバッグに入れていく。
「しかし今何階層なんだい?」
「今はレベル上げに46階層まで」
「そんなにかい!」
「これを渡しときますね」
「指輪?これはヒュドラの指輪」
「まあ、必要でしょうから」
「ありがとう!これでなんでも食べられる」
「いままでは?」
「そりゃ毒味してもらってたよ」
「あははそれは大変だ」
それからも他愛のない会話をして別れる。
まぁ、できるまではレベル上げだな。
それから一か月まだ寒さが残る頃にダガーは完成した。
「特注の品が出来上がったそうですのでお持ちしました」
鈴木さんが持ってきてくれた。
「ありがとうございます」
とジュラルミンケースを受け取る。
サインをして鈴木さんの前で確認すると2本のダガーが綺麗に入っていた。
「うわぁ」
「綺麗なもんだ!」
クルクルと回してみる。
“パシンッ”と受け止めて握りもいい感じだ。
「鈴木さんありがとう」
「いえ、運んだだけですから」
と言って鈴木さんと別れる。クラウンエッジは影収納に保管してクロスベルトの鞘にダガーを付け替える。
よし腕試しだな。
47階層、ミスリルリザード!
同じ素材のはずが鍛錬したミスリルには敵わないようだ。ミスリルインゴットを4本影収納に入れながら、今度は魔法を纏わせると、一回りデカくなった気がする。
48階層水龍。
本当の龍だな。ウォータージェットのようなブレスを吐いてくるが俺は忍者だからな壁を走りクロスに魔法を纏わせたダガーで斬ると倒れて消えた。ドロップは水龍の羽とウロコだ。
49階層赤龍。
今度は炎の渦のブレスだが、さっきと同じだ、壁や天井を駆けて死角から斬る。
倒れた龍からは今度は赤い太刀が手に入った。
ついに50階層。白龍だった。
「うおぉぉ!」
『ギャオォォ!』
雷が鳴り響き凍てつく氷が降って来る。
そしてブレスは極太のレーザーだ。
影潜りで躱したり縦横無尽に走り回り斬るがやはり白龍は桁が違うのかなかなか倒せない。どうにか削って、あちらも疲弊しているようだ。火遁の術!レーザーで吹き消されるが俺はそこにいない!空蝉の術で頭上から落ちて来る勢いで頭を刺すとようやく倒れた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、」
なんとか立ち上がりドロップを見ると綺麗な龍の模様のダガーが二振り刺さっていた。
魔石も極大だ。
ようやく50階層を攻略した俺は宝箱を開ける。金貨というよりは白金貨といった方がいいのかな?試しにショップに入れてみると一枚で一千万リラだった。それが5枚入っていた。そして先に進むとダンジョンコアというものがあった。手をつけると、初攻略報酬でレベルが5上がった。
1…ダンジョンの消滅
2…ダンジョンコアを持ち帰る
3…1階層に戻る
問題なく3を選んだ。
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