第32話
俺..瑠斗が王を拷問し始めて5日後腕も、足も
背中も骨が見える状態でギリギリ生き抜いて
いた。良かった、俺の拷問の経験が役に
立ったな。俺は戦争時に敵国の人間を拷問していた..いや、させられてたと言った方が適切
だな。こいつ、あまり身体にいい生活送ってるイメージ無いんだが。これこそ生への執着何だろうな。
「おぉ、5日も持つなんてすごいじゃないか。
俺はもっと早く死ぬと思ってた」
「....そんなに..早く死んだら...皆に合わせる顔が..ない..だろう
「あぁ、それもそうか。じゃあ、最後これを
終わったら楽にさせるか考える。」
「え!?い、いいのか」
「あぁ、これを全て食ったらな」
俺は、5日間削ぎ落とし続けた王の肉を王の目の前に置いた。王は顔を真っ青にして絶望して
いた。それはそうだろう。己の肉を食さなければならないのだから。俺は王の拘束を解き、
椅子に座り見物をする。これだけを見たら
どっちが王か、分からないだろう。王は俺に
掴みかかろうとしていたが、俺に勝てないと
分かったら無言で食べ進めた。おぉ、案外根性あんだな。こいつ。俺がそう思っていると、
王が..そろそろ名前で言おうか。こいつはもう
王じゃないんだからな。奴の名前は
きった。
「おぉ、そこまでして楽になりたかったのか?」
「あ、あぁ!これで、もう楽にさせてくれるんだろう!?早くしてくれ!」
亜威採は、何か勘違いをしていたが好都合
だったので俺はそれにのることにした。
「あぁ、そうだったな。まぁ、約束は約束だ」
「じゃあっ!!」
「まだ殺さないことにするわ」
俺が満面の笑みでそう言うと、明らかに絶望し泣きながらこちらを責め立ててくる亜威採。
「なっ!? 何でだよ!!殺してくれるって言ってたじゃないか!うそつき!!」
「おいおい、嘘つきって..俺は嘘なんてついてないぜ?」
「は!?ど、どういうことだ!?」
「だって、誰も絶対に楽にさせるなんて言ってないぞ?俺は考えるって言っただけだからな」
「あ、あぁっ。あああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!助けてぇぇぇぇぇえーー!!」
亜威採は急に発狂した。あぁー、やっと壊れたか。壊れたら仕方ない捨てよう。俺はそう思い俺が行ったことのある山に亜威採を放り
出した。その山は人肉が大好物な魔物ばかりがいるので魔物もさぞ喜んでくれるだろう。
亜威採は、うるさく騒いでいたがそれのせいで魔物を呼び寄せ魔物に食べられていた。バキッグシャクチャクチャと生々しい音を立てて食べられる亜威採。その間も、汚らわしく断末魔のようなものをあげていたが俺は助けようとも
しなかった。それどころか、亜威採にこんな
言葉を言い放った。
「良かったじゃん、魔物の餌になれて。生きてても意味が無い奴からまだ意味があるやつになったんだぞ?それに、俺がお前やお前の大好きな国民のやつらにされたことを考えればこんなの屁でもない。だって、すぐにこの苦痛が終わるんだから。それとあの世に行ったら俺の家族と凪都の家族に土下座しろ。そしたら許して
やらないこともない」
俺は亜威採にはそう言い魔物達にはこう
言った。
「おーい、魔物共。今日から毎日お前ら全員分の人肉やるからこいつをゆっくり食らってくれよ?」
俺がそう言うと魔物達は、返事をしたように
鳴き声をあげ、再び亜威採を食らった。この
魔物たちは国の奴らに虐められていた魔物達をここに集めて保護をしていた場所だ。俺は
たまに魔物達と話していてことある事に人肉が食いたいと言っていたからそれを思い出したのだ。無論、凪都もここに来て仲良くしている。凪都も俺も人に迷惑をかける魔物だけを倒す
タイプだった。よし、これで大丈夫だな。俺はそう思い空間を閉じた。そして、誰もいない
ことを確認して俺は座り込む。
「あー、これで終わったんだ。俺の復讐が。
父さん、母さん、夏衣翔兄さん、おじさん、
おばさん。終わったよ」
俺は誰もいない空間の中でそう言い涙を
流した。
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