第28話

俺..瑠斗は、王の目の前に来た。王は眠って

いた。まぁ、食ってろとは言ったけど王は拘束していたため自分では食べられないからな。

盲点だった。てか、片腕削ぎ落としたのによく肉食えるよな。このジジイは。まぁそんな奴じゃないと、この国の王は勤まらないのだろう。俺はそう思いながら、水をかけて王を叩き起す。


「わっぷッ!?な、何をする!?」


「何って、起こしたんだよ。さぁ、次は右腕だ。せいぜい、ショック死とかはすんなよ?」


「ひ、ヒィっ!!助けて!!」


「いや、その反応もっと早くしてくんない?

あまり怖がってなかったから焦ったわ。あぁー、それとどんなに叫んでも無駄だぞ?

いくらお前でもここが何なのか知ってるだろ?

1国の王なんだから」


「...」


王は再び黙った。王はやはり空間のことは

知っていた。なら、なんで魔法について異なることを言ったのか?魔法を使いすぎると災いが起こるなんて、そんな異なることを言うのか。確かに、魔法を使いすぎると魔力不足で倒れるけど少ししたら治るしそれで魔力が少しずつ

多くなっていくものなのだ。それを王は知っていたはず、なのに何故?俺はそう考えながら、

ナイフを炙り右腕の肉を少し削いだ。王は

さっきと同様、痛みで絶叫した。そして俺は、ナイフを離し王に問いかける。


「なぁ、なんでお前は魔法を悪だと国民に

言ったんだ。お前も魔法を使っても災い

なんて起きないのは知っていただろう。

それに、お前は洗脳魔法が使えるんだろ?」


「...そこまで、知ってしまったか。

どうやら、あなたのことを少々侮っていた。

実は、ワシが使える魔法は洗脳魔法しか使え

ないんだ。それでワシが使っている洗脳魔法は魔法に弱いんだ。だから国民の人達に魔法を

使わないように仕向けた」


「だから、俺と凪都だけが洗脳魔法が薄く

なっていたのか」


「え、凪都団長もか?」


「え?そうだが?」


俺は当然のように、言った。王は混乱しながら答えた。てか、今更だけどなんで王は結構な

痛みなはずなのに俺と普通に話してるんだ!?いや、聞いたのは俺だけど。


「そ、それはありえない!凪都団長には毎日

洗脳魔法をかけてたんだ!それはない!」


「え、まじかよ。まぁ、いい。再開する」


「う、嘘だろ!?じ、時間稼ぎするつもり

だったのにっ!」


俺と話して時間稼ぎをしていたと分かり俺は

何も話さず拷問することにした。王は、甘やかされて育ったのだろう。王は無視されるの嫌いだったのだ。もう話しは無駄だな。俺はそう

思い、王を罵り恐怖を煽る方にシフトチェンジすることにした。

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