第26話
俺..凪都は、今度こそ逃げ惑っている大人共を
殺して回っている。俺は屋根の上で走り、人が
来たら殺してを繰り返していた。俺も瑠斗も
国の奴らの人数や、顔を全て覚えていた。そのため、俺は安心してこの国を滅ぼせる。...本当に国を消していいのか?この国は結構大きめの国だから他の国同士で戦争とかになるんじゃ?
俺は急に不安な気持ちに駆られた。
だが、ここで俺が滅ぼさなかったら..復讐を辞めようと言ったら瑠斗はどうなる?今の状態でも、正気でいるのが不思議なのだ。瑠斗はもう限界なのかもしれない。優しい英雄を演じることが、家族を殺した奴に命令される
ことが。そんな瑠斗を支えているのが復讐なのだ。あの優しかった瑠斗があんな殺意に
満ちた目をするのだ。俺も、奴らが..この国が
大嫌いだ。だから俺も瑠斗とこの国を壊す。
俺は頬をパシンッと叩き覚悟を決めた。
こうなったら、久しぶりに思う存分暴れることにした。俺は、今まで練習していた浮遊魔法を使い空高くまで飛んだ。もう、1匹1匹殺るのに面倒くさくなった。もう魔法で、国全体を
ぶっ飛ばそうと思った。俺は使える限りの
広範囲魔法を使う。
「....ぶっ飛べぇぇー!!!」
すると両手いっぱいに溜めた火の魔法を下に
振り下ろした。瑠斗の家は、瑠斗が家に結界を張ってるためこのくらいでは壊れない。
そして、俺が振り下ろした魔法は国半分を
吹っ飛ばす程だった。俺はそれを見て地に降り立ち生き残りを再度殺しに向かう。その時の俺の顔を笑っていた。
あぁ、昨日の瑠斗はこんな感覚だったのかぁ。早く終わらせて、瑠斗と話そー。俺は、
そう思いながら走り早く終わらせる。
1時間後、俺は全てを殺し終え瑠斗の家に帰る。
あ、瑠斗にメッセージ入れとかないと。俺は、携帯で瑠斗にメッセージを送った。よーし、家かーえろ!
30分後、俺は瑠斗の家に入り風呂を借り血を
洗い流す。そしてソファーでゴロゴロする。
....なんか、眠くなって来たな。寝るか。そして俺は布団を着ずに眠った。
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俺..瑠斗は、王の左腕を削ぎ落とした。
王は痛みに泣き叫んだ。左腕は骨が見えている。王はそんな状態に我慢ができず、嘔吐した。
俺は王が吐き終わったのを見計らってある肉を用意した。火傷の痛みと自分の腕が焼ける匂い、自分の腕の肉を削ぎ落とされているのだ。それらは想像を絶するくらいの
激痛だろう。...凪都には見せられらないな。
「王、腹が空いてるだろ?これでも食え」
「なっ!?こんなに沢山の肉をどうやって手に入れた!」
「最近動物や魔物を狩るのにハマってるから
残った肉をお前にやろうと思ってな」
「い、いいのか!?」
「あぁ、逆にそれで餓死されたら復讐は成功してない同然だからな。その代わりちゃんと
苦しんでくれ」
王は、嬉しそうに食べる。美味い美味いと。
この肉が何の肉なのかを知らずに。と、俺が
内心ほくそ笑んでいるとポケットにある携帯が鳴った。俺はすぐに携帯を開けて中を見る。
凪都が終わったから家のソファーで待ってる。との事だ。あいつ、待ち合わせ大好きマン
かよ。俺は王に調理済みの肉を置き凪都の元へ行く。
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