44 通常依頼
翌日の朝、今日で異世界に来て1週間が経つがようやくまともな依頼を受けるつもりだ。
準備のために久しぶりにステータスを確認すると移動が多かったので全体は伸び悩んでいるがゴブリン達のおかげで俺だけはレベルが上っている。
逆に待機組やダーナ達の手当?にかかりきりだった淫魔達はそれほど上がっていない。
ゴブリン4人がLv33、フォレコ達が33、クルスとダリアがLv31、スカラとシドーがLv24、インキュとサユキLv22とゴブリン達が待機組だったフォレコとトラッドに追いついてしまった。
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間使 翔人(まつかい しょうと)24歳♂
種族:人間
Lv33→35
最大HP:340+20=360
最大MP:950+40=990(-70)
力:43+2=45
頑丈:43+2=45
敏捷:43+2=45
器用:48+4=52
魔力:43+2=45
精神:43+2=45
残りポイント:28+3=35
スキル:ホムンクルス生成、製作魔法、ゴーレム生成、テイム、精力強化
称号:精力絶倫
装備:
鉄の斧、水蟹の甲羅の小盾、岩犬の胸当て手甲脚甲、岩犬の兜、雷山羊の革の服、水鼬の革グローブ、水鼬の革靴
水蛙のマント、風飛兎のマント、火狐のマント
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そして魔素がなんと22万7千も貯まっている。
もしもの時を考えて貯めていたが仕事もやって行けることが分かったし危険も割と低めだと分かったからもう使って良いだろう。
クルスとダリアはシルバーランクの依頼に着いて来て違和感が無いように何かスキルを覚えて欲しいしサユキは勿論インキュバスももう売らなくて良いだろう。
勘違いで精力強化のスキルが手に入ったが毎日10回ノルマみたいな義務感でやっても楽しくない。
インキュバスには悪いがこれからも頑張ってもらおう、名前もつけようかと思ったんだけどインキュバスとずっと呼ん出たせいで何も思い浮かばなかったからインキュという事にしたが我慢してくれ。
ということでクルスとダリアには身体強化を、これは余っているMPで強化出来るので丁度いいから覚えさせる。大きな敵の攻撃を受けるのにも役に立つしな。
サユキにはアースウォールを、ダークハンマーもダークランスも刺さった敵から吸収する魔法なので使い勝手が変わらず10万ポイントと高く、そろそろ壁を誰かに覚えさせるか悩んでもいたので覚えさせる事にした。
そして余る事になったポイントでインキュに槍術を覚えてもらう魔法と武器を使う中衛として活躍し、槍の使い方をさらに上手くなってサユキを満足させて欲しい。
精力強化を覚えた事を知って攻勢が強くなっているので切に頼む。
武器は後でロックライノクスの角とアイビードライアドの枝で作るとしよう。
あと武器を持っていないのはスカラとシドー、今の所必要なさそうなフォレコだけなので、ゴブリンに集めてもらったバンシーの涙と残っているつぶ銀でトラッドの物に似た銀のヘッドバンドを作る。
本当はランスの属性に合わせた方がいいのだろうけど2匹とも違う属性がメインだから属性に縛りの無いこっちのほうが良いだろう。
つぶ銀をほぼ使い切って作った頭飾りによく魔力を込めて2匹に渡す。
バンシーの涙もアイビードライアド枝もしばらく必要無さそうだから他のモンスターを倒してもらうか。
ドロップ品とカードを考えるとナイトメアホースがいいかな、買取価格が高かったし移動で馬欲しかったし…
準備ができたから冒険者ギルドに行って依頼を受けよう、そろそろ朝の混雑も一段落ついたはずだ。
冒険者ギルドに着いて掲示板を見ていると問題がある事に気がついた。
地図はあるため地名は分かるのだがそこまで行くのにかかる時間が分からないのだ。
これは悩んでるより受付で聞いたほうが早そうだな。
「すみません、この辺の土地に詳しく無いんだけどシルバーで4日で帰ってこれる依頼って何があります?」
「4日ですと森を越えた先にある北西の湖か北東の山が近いと思います。護衛依頼ですと片道4日ですし遅れることもあるので戻ってくることは出来ないと思います。」
「山か湖だね、ありがとう。」
掲示板に戻って依頼を確認すると湖でウォーターフロッグとウォータースネークの討伐か山でロックウルフの群れかアースタイガーの討伐依頼がある。
ゴールドの依頼を見ると同じ場所でウォータークラブとロックライノクスの依頼もあるので丁度いいかも知れない。
後は山登りか濡れる可能性のどちらかだがウォータークラブと戦うなら確実に水中から引きずり出す必要があるし山が安定かな。
土属性モンスターの皮なんて使い道も多そうだから何枚あってもいいだろうしな。
ロックウルフの群れとアースタイガー討伐の依頼を持って受付に向かう。
「これを受けます。」
「はい、確認いたします。冒険者カードを提出お願いします。」
「クルス、ダリアお前達もカードを出せ。」
「「はい…」」
「ありがとうございます。パーティ登録はいたしますか?」
「あーお願いします。登録してもシルバーの依頼じゃアイアンの二人はランク上がらないんですよね?」
「はい、ですがお二人はシルバーの依頼ではランクアップは出来ませんがこの支部での評価は上がりますのでランクアップがしやすくはなりますよ。」
「なるほど全くの無駄ではないということか。」
「パーティ登録ですがご希望のパーティ名はございますか?」
「パーティ名かーこういうのって竜の牙とか何かもじるものですよね。」
「そうですね有名な魔物や物語からみなさん名前をつけられます。」
「なら森猫の影がいいかな。」
いつも先頭を行くフォレコの影に隠れ、シャドーキャットの影の様にゲートから何人も出て来る俺達に相応しい気がする。
イキった感じもしないし浮くこともないだろう。
「了解しました、記載してみますが重複していてキャンセルされる場合があるのでご了承下さい。」
どういう仕組になっているのか分からないがカードにペンで書いて3枚一緒に機械の上に乗せると青く光りカードに書き込まれる。
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ランク:シルバー
名前:ショウト
パーティ:森猫の影
称号:精力絶倫
テイム:淫魔、シャドーキャット、セイントスカラベ
賞罰:なし
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書かれてる文字も行数が増えたからか小さくなっているしこの世界に来て唯一の魔法要素と言っていい謎技術だ。
「パーティ登録、依頼の受注共に終了しました。
10日以内に討伐証明を持ってこれない場合依頼失敗となり依頼報酬の1/4を罰金として支払うことになりますのでご注意下さい。」
「了解した、それじゃあ行ってくる。」
カードと受注書を受け取ってギルドを出ると方位磁石を使い北門を目指す。
どうやらこの世界でも方位磁石は使えるらしい。
ちなみに辺境の村があるのは東門の方向で街の西側は貴族の家があるのでおそらく王都があるのは南門の先だろう。
地図には街の名前が書かれているので王都の名前を知らない俺には判別出来ないが、一際大きく書かれている場所があるので目星自体はついている。
奴隷を買ったら色々聞いて観光に行くのもいいかもな。
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