No.3 転校生が昼飯に誘ってきたんだが。

 なんだかんだあったが4時間目が終わって昼休みになった。

「おーい、奏音。一緒に昼飯一緒に食べようぜー。」と海人が言って、夏鈴と一緒に来た。そしてよーし、昼飯食べるか。と思って弁当箱を持ってこようとしていたら、

 横にいた柳原に服を引っ張られ「ねぇ、かな君今日一緒にお昼食べない?」と言われた。それに俺は「は?え、なんで俺と食べるなんて発想になるんだよ。他にも食べるやついそうだけど?」と思わず素で返してしまった。

 そしたら彼女は、「私、かな君に言いたいことがあるの。だから、人が少ないとこで一緒に食べない...?」と言った。

 いやいやいや。ちょっと待て何があるんだ言いたいことって。そんな事言われたら怖くなってきたんだが。

 いつの間にか後ろにいた海人に「おい。お前初対面の美少女に誘われてんぞ。俺たちのことはいいから行ってこい。俺ら以外に友達ができるチャンスだぜ。」と言われた。「なんかいらんしんぱ「いいから行ってこい!」」と話を遮られた。

 「分かった。じゃあ一緒に食べよう。」と返した。だが、人目があって何もできない状態だったので、とりあえず彼女の手を引っ張って屋上前の階段まで連れて行った。

「ごめん急に引っ張って走っちゃって。で、言いたいことって何かな。」と俺が言うと、彼女は、「うん。えっと、かな君っ!約束通りまた会えたよっ!」と言うと俺に抱きついて来た。

 えっ⁉何があった!?うわ、なんかめっちゃいい匂いが...。じゃなくて!俺こんな子と会ったことあったか?

「えっと、柳原。よりあえず離れてくれ。で、俺君と会ったことあったか?」と俺が聞くと、彼女は少し怒ったような顔をして「えっ!覚えてない?きりだよ。昔一緒に遊んでたきりっ!」と言った。

「うん?え?はぁぁぁぁぁぁぁ⁉それって8年前に遊んでたきりか君⁉」

「うんっ!そうだよ!やっと思い出してくれたね!かな君!」

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