第57話 好きな事を好きなように書く

 くどいですが、わたしの持論中の持論です。持論と言ってますが、私自身は、太陽が東からやってきて西に去っていくのと同じくらいに当たり前なことを言っているにすぎない話だと思っております。


 ところが制服を着崩すなと生活指導の教師に言われればスカートをもう一折したくなるのが人の心といわんばかりに、「好きな事を好きなように書く」と、読者はついていけないし読まれないではないかという反対の余地が湧いてくるようです。表面的な話としては、実際そうだとわたしも思いますし、それが嫌なら小説の書き方を勉強していけばいいのだと思いますが、この問題のつまるところを指摘するならば、「そもそも見られるためにオシャレをしているのかどうか」だと思うのです。

 

 例えに倣えば、自分の気分を上げる為にオシャレするのが「好きな事を好きなように書く」だと思うのです。ワンポイントのストッキングを履いて幸せになれるなら誰がなんて言おうがそれはそれでいいではないですか、ということです。無謬なきオシャレなどはないのです。完全性や潔癖性を求めて「好きな事を好きなように書く」の意味を神格化しても何も見返りはないのではないかと思うので、そこに反論や疑義を唱えられてもわたしには「うるせえ」以外に返す言葉がなくなってしまうのは仕方ないことだと思います。太陽が西から登る可能性を認めれば満足なのかという、へそ曲がりな理屈闘争に巻き込まれるのは御免こうむりたいのです。


 カクヨムは(一部は除くとしても)アマチュアの趣味の場です。 好きな事を好きなように書いて、読まれなければ嘆き、褒められれば喜ぶ。そんな感情に素直な場であればいいのではないかと、わたしは考えております。――もっとも、わたしのカクヨムに対する態度は反抗的なのですけど。


(雑記より)


※「好きな事を好きなように書く」を実行してウケなくてスベるのが一番痛いのですけど、それもまた創作の楽しみではないでしょうか。(2024.3.27)

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