第44話 現実が忙しいとやたら書きたくなる
書く時間が半日くらいあるような日には何も書く気が起きないのに、いついつまでという締切りのある作業や約束事があると、現実逃避したくて書きたいものがウワッとやってくる。今がまさに後者で、「Pixivで書いている実験作の続き書きたい」とか「そろそろ若者向けのファンタジーもの書こう!」とか普段なら考えもしないことを夢想していく。わかっている。それはただ「現実から逃げたい」というエネルギーから生まれた幻想でしかないというのは。しかしながら、そうやって書いたものは非常にエネルギッシュなものになる。ふだんてれんこしている作風が妙に真剣になったりするのである。
ただ、残念なのはこういうパッション期(なんたる造語!)の作品は必ずと言っていいほど「つまらない」のである。力が入りすぎて正しくスイングしていないので、特大ファールを打ってしまうのである。どんなに大きくてもファールはファールという言葉がぴったりな結末を迎えるのである。
※コツコツ書く。わたしはこれができないのです。逆にどんなときでもコツコツ書ける人は、それだけで作家としての才能が十分にあるとわたしは思います。(2024.3.17)
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