　これまではずっとディーラー任せだったのだが、ふとこんな簡単（そう）なものを未経験であることに馬鹿馬鹿しさを覚えて近所のカーショップで替えゴムを買って交換してみた。だいぶ交換していなかったのでゴムが硬くなりブレードにくっついて外すのに手間取ったが、一度外してしまえば交換するのは簡単であった。

　こうして「面倒」で「難しそう」だと触ることが出来ないと思っていたものをひとつ減らせたことは、わたしとっては非常に価値のあることだ。何でも体験してみるべきという哲学において、わたしはひとつ財産を増やせたのである。いや、そんな直接なことよりも、「手に負えない」という気持ちをひとつ解決できた喜びあるいは安心の方が大きいのだと思う。

　死ぬまでにひとつでも「手に負えない」というものを減らしていきたい。確かに面倒でやりたくないこともたくさんあるが、わたしはそうやって自分の好奇心を叩き起こして生き続けていかねばならぬ、と思っている。どちらかというと、それは哲学というより強迫観念みたいなもので、人に誇れるようなものではないのであるが。

（雑記より）

※恰好良いこと言ってますが、本心は「お金で解決したい」「人にやらせたい」という怠け心しかないんですけどね……自分への戒めといいましょうか。（2024.3.13）