第33話 孤独と孤立は違う
物事を深く追求せず、人のために自分のことを考えない人ほど、孤独で孤高であるかのように叫ぶが、わたしはそれは単純に「孤立しているだけ」だと思っている。人は他人の存在によって自己が位置づけられるのに、自分のことしか考えずに生きているから孤立してしまうのだ。そこに深い断絶を感じずに「孤独」だと嘆いていても始まらないのとわたしは思うのである。
さりとて、各々には事情がありわたしの言っていることが理屈に聞こえることもあるだろう。それはそれで構わない。わたしは事の是非をはっきりさせたいわけではない。ただ、どうも「孤独」と「孤立」を同じに考えているような人が多いと思うのだ。
人の価値観を否定することも肯定することもわたしの趣味ではない。ただ、わたしに向かって「孤独である」ということを言うのであれば、そこにはそれなりの「他人に対する努力」をした後であることを望みたい。
(リアル生活の愚痴より)
※不幸自慢をされましても、犀川に聞く耳はございませぬのよ……。(2024.3.6)
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