第6話 別に書くことが好きなわけではない

 元来、本を読むことが好きではなく、何かを書くことにも良いイメージがなかった。本より漫画が好きだし、読者感想文や反省文は言うに及ばず、小説や物語などの架空の話を書くことが苦痛で仕方なかった。今もなお、こうして苦悶の表情をうかべながら、お金にもならない文字を刻み込んでいる自分自身について、理解ができないでいる。


 人に褒められたいわけでも、何かを表現しなければ気が済まない性格でもない。若い頃に無茶をした分、今は穏やかに静かに生きて死んでいければよいと真剣に思っているのに、こうして人様に自らのどうしようもない思考形態を晒し続けているなんて、やはり理解不能なのである。


 それでもこうして書いている。繰り返しになるが、別に何かを書くことが好きなわけではない。何故なのだろう。カクヨムには、生活サイクルを乱されっぱなしである。


(没エッセイより)


※時々、書いている理由を自分自身に問うのですが、結論としては、「近況ノートでウケを狙いたい」という動機と、溜め息しか出ないのでありました。(2024.2.13)

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