第4話 行き場のない寂しい短歌たち1


我が故郷想いも家族も無きにして墓を守るは彼岸花のみ



看護師の優しき言葉胸染みて我の心臓止むに能わず



いとおしき気持ち隠して見る君の折れた翼拾い上げたい



わたしより綺麗な爪に憧れて貴女の指をへし折りたくなり



塵となり風に晒され彷徨うは兄の背中と父の跡かな



(没作より)


※春先に短歌の自主企画をやろうと思っての練習作品。企画に参加したい人がいるとは思えないので、企画ごと、ここで眠ってもらうことに。(2024.1.12)

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