第26話 決着
最後は1vs1……
多分相手はかなり強い
「うわぁぁ!はっや!」
攻撃してきたがやはり強い
スピードがさっきのやつより速いな
「お前、本気出してないだろ」
「いや十分本気なんだけど……」
「じゃあなんで攻撃を完全に読んでて初動が完璧なのにわざと避けきれずに少しダメージを喰らうように立ち回る?」
「あちゃ〜……バレちゃった……」
遂にバレてしまった
雫にも秘密にしていたのだが……
「あんたこそ何者だよ いきなりオレの実力見抜いてきて……ちょっとは中位勢とやり合ってきたから隠すのは自信あったつもりなんだけどなぁ……」
「はぁ……才能を隠すのもそれ相応の才能が必要だからな……」
「とりあえず本気でやれ……と?」
「そうだな 本気でやり合いたい」
「本当にしょうがないですねぇ……」
オレは隠してきた"本気"を出すことにする
周りの建物 地形 武器 互いの装備 互いのダメージ
全部計算しろ……
全部、全部全部全部……
「そん……な……」
確かにこのゲームはオレが本当に得意なゲームではない
だからだろうか?
やられてしまった
「勝ち、だな……」
無慈悲にもオレに告げられる敗北
だけどね、まだ早いよ
確かにキルをされた
だけどね、こっちには"秘策"があるんだよ
「まだ、はえぇよ……」
「これは……今流行っている……時間差蘇生!」
時間差蘇生〜1人版〜
名前の通り時間差で蘇生することである
相手の攻撃を読んでその場所に蘇生アイテムを設置して
吹っ飛ばされてキルされてしまうが
蘇生アイテムに触れて使用したら蘇生完了
余談だけど1人版じゃなくて複数人版もある
もちろん成功率は複数人版の方が跳ね上がるのだが
「まさかここまでとはな……
でも読んでなかったわけじゃないぞ?」
オレはダメージを与えたので距離を取る
「でも過去にここまでワクワクさせた人はあんまりいない
だから実力は認めるが……勝てるかな?」
正直に言って勝てる気がしない
オレとこの人とは動きが違いすぎる
経験の違いだろう
オレはこのゲームというよりかは
そもそもfpsをメインでやってはいないが
この人はfpsをメインでやっている……
といった感じ
第2ラウンドとなったがまたオレは負けた
HPギリギリで近くに詰め寄られて蘇生対策もされてしまっている
もうおしまいか……
勝ちを諦めていると
「eスポーツ部に入ると言ったら勝ちを譲ってやってもいいだろう」
「ことわる」
「ならばここで眠れ」
そしてオレは倒された
最後なんてこと聞いてきたんだ
悪いな……オレは部活には入りたくないんだ
人間関係とか面倒そうだし
なによりオレは多忙だから入ってる時間なんてないんだよ……
「ごめん雫……最後に負けちゃった……」
「2位?でもすごいよ!ありがと麟斗!」
ぎゅ〜と雫に抱きしめられる
オレは頭を撫でてやると
雫から ん〜 という心地よさそうな声が聞こえた
よくなついてくる犬みたいだ
にしてもオレをボコボコにしたあいつは一体何者なんだ?
オレの腕が少し落ちたか?
それを踏んでもあのレベルはそこら辺にいるオレみたいなやつと一線を画すほどの実力者だ
あとでどんなやつなのか調べるか……
「あら、2位だったのね、おめでとう」
「……不戦敗でいいか?」
「ダメよ、ちゃんとやってもらわないと困るわ」
「えぇ……面倒だしいいだろ……」
オレはなんとかチェスを不戦敗にしたいのて交渉をしていた
なんとでもオレはやりたくない
なぜならチェスの勉強を全くしてないからだ!
「まぁ出るだけ出てみてね」
「はぁ……しょうがねぇなぁ……」
オレは出ただけで速攻で負けて
その後オレはのんびりしてました
休みって最高だし大事
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次回
釣り合わない
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