第25話 バトルロイヤル

やるぞとは言ったができるだけオレは戦いたくない

戦うと倒されるかもしれないし

なので他チームにできるだけ当たらせたいところだ

ん?正々堂々戦えって?

無理無理、こっち連携取れる気しないもん

なら乱戦になってオレが1人で暴れ回った方が……

という狙いもあるがやっぱ高順位を取るために潰し合いをさせたい

しかし上手くいかないだろう

こちら側がすぐに弱いと思われて全員から狙われてしまう可能性があるので


「ちょ、麟斗!?どこ向かってるの?」

「このまま誘導させて戦ってる2チームにこいつらをぶつける」

「えぇ…それって……」

「まぁ大丈夫でしょ!最後に1人残ってたら勝ちだし」


残りHPが1でも最後まで生き残ってたら勝ちなのだ

なので2人には非常に申し訳ないがオレの得意な土俵で勝負させてもらうことにする


「勝負中ごめんなさいね!」


オレは場を掻き乱すべくまずは爆弾で広範囲の相手をふっ飛ばしながらダメージを与える

そしてオレが引き連れてきたチームを混ぜる

これで生き残り全チーム揃った


「ねぇ麟斗……これは……」

「あぁ、バトルロイヤルだ……!」


オレがこのゲームのチーム戦でも個人戦でも得意とするのは

最後の1人になるまで戦い続けることだ

もう気づいたのかもしれないが

オレはチーム戦より個人戦のほうがよっぽど得意だ

連携とか気にせずに自分の思うがままにバトルができるからね

連携もがんばればできるけど……

やはり技術面で見劣りしてしまう


「ねぇ……これ麟斗大丈夫……?」

「何のことだ……?」

「その……説明とか……麟斗感覚派だから心配になっちゃって……」

「メタ的なことを言うな……」


なんかメタいこと突かれたが事実、オレは説明がクソ下手くそだ

なので済まないがこれからしばらくは耐えてくれ



まずはなぜかオレに攻撃したので反撃する

オレの反撃に乗じて攻撃したチームがいる

それにより1人倒れる

そして連携が乱れた隙を逃さずに残り2人が倒される

1チーム脱落

残りチーム3

しかし倒したチームも倒されたチームの最後の攻撃を喰らい残りHPはおそらくわずか

そこを……

もう誰かわかんないよ

誰が攻撃して誰が攻撃されたのかもう……

うん、オレは見つからないように隠れてたからもうわかんない

なんかいつのまにか

残りチームは2つになってて、

そして相手は2人

オレのチームの残りはオレだけになってたんだよ

しかも奇襲しようとしたらなんか見つかっちゃったし……


「最終決戦……2対1……これは勝ったか?」

「だな……あとはこいつだけか……」


やばい……やばいやばいやばい……

相手はやる気みなぎってる……

オレ勝てるかなぁ?

まぁ……準優勝でもチェスで戦犯しても許してくれそうではあるが

せっかくなので優勝は貰っていくことにしよう


おや?なんか相手チームの2人はコソコソ話してるぞ?

あ、ラッキー!1人で凸ってきた!

オレは凸らなかったもう1人のことを警戒しながら戦っていく

最後まで残ったチームメンバーの1人なだけあって強いな……

地味にもう1人のことをケアしないといけないのがやりにくいところ


しかし終始オレが優勢で進めて相手チームの残り人数を1人にした

最後は1vs1……

めちゃくちゃ熱い展開だ……


と、思うかもしれませんが

実はオレはその時ダメージ回復やどうやって勝つかの脳内シミュレーションとかで忙しかったので特にそういうことは思ってませんでした……


───────────────────────


次回

決着


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