第10話 デートにハプニングはつきもの?

ゲームセンターから出たオレたちはランチを食べにレストランへ向かった


「うわぁ〜〜!とってもおいしそうなパンケーキだね!麟斗!」

オレたちはカップル限定ランチ

ハート型のパンケーキを食べることになった

「ん〜、じゃあ切り分ける?」

「うん!あ、ハートをまっすぐ切るのダメだからねっ!」

切るわけ無いだろ

オレはサキのことが好きなんだからそんなことしたら天罰が下ってしまう

オレがパンケーキを切り分けたら

いきなりサキが

「はい、あ〜ん!」

とフォークにパンケーキを刺してやってきた

どうやらオレに食べさせたいようだ

好きな人のあーんを断ることはオレはできないので素直に食べることにした

サキがあーんしたからだろうか?

かな〜りあま〜く感じた


サキのあ〜んでかな〜り甘くて恥ずかしい思いをしたため

こっちも負けていられないなと思い

パンケーキの上に乗っていた生クリームとアイスを付けてサキに

「あ〜ん」

とやったらうれしそうな顔をしてぱくりと食べた

あれ?ゲーセンのときはめちゃくちゃ恥ずかしがってたのに……と思ったら

いきなりサキが顔を赤くした

なんでなのかな?と思ったらサキが

「これ、関節キス……」

と顔を赤くしてボソッと言ったのでこちらも思わず顔を赤くしてしまった


その後オレたちはパンケーキを食べたあとアイスを食べたのだが、体は熱いままだった

なんなら違う種類なのでお互いのを食べ合いをしたのでそれでまた意識してしまってさらに体が熱くなったのかもしれない


その後ショッピングとかをする予定だがいきなりサキがお花を摘みにどこかへ行ってしまった

オレはサキの帰りを待っているとき


「ねぇねぇ、そこの赤髪の人〜」

「あたしたちと一緒に遊びに行かない〜?」

うわぁ……ナンパヤローに捕まってしまった…

数は2人 結構派手な見た目をしているな

さて、困ったな……どうするか……

あいにくオレはこういう経験がないのでどうしたらいいのかわからない

「ねぇ無視しないでよぉ〜!」

「あたしたちキミを見てビビーンってキちゃったんだぁ!」

まずいまずいまずい

どうすれば……どうするればいいんだ!

オレにはサキという心に決めた相手がいるんだ!

こんなところでこんな誘いなんて乗るわけない!


「あ、ごめ〜ん!遅くなっちゃった!」

サキが帰ってきた

帰ってきてオレが2人のナンパヤローに囲まれてるのを見るとすぐに表情が暗くなって

「あの、すみません、この人わたしの連れなのでちょっかいかけないでもらえます?」

「え、えぇ……でも……」

ナンパヤローは困惑しているが

「消えろ、わたしの大切な人に汚れた手で触るな」

目のハイライトを消して、冷たく、淡々とそう言い放った

サキは今とてつもなく怒ってる

オレはそう感じた


サキのおかげでナンパヤロー2人は去っていった

オレはサキに感謝を伝えた

「ありがとサキ 助かった」

「ううん、す……仲いい人があんなのに絡まれて見過ごせるはずがないよ」

そしてサキは抱きついてきてオレの匂いをくんくんと嗅いできた

「あいつらの匂いついてないね、麟斗はわたしを見てればいいのっ!」

もうオレはサキに惚れているからサキしか見てないんだよなぁ

ていうか人前で抱きつくのはやめてほしい

なぜかって?そりゃあ恥ずかしいしかわいいサキにオレが見合ってるはずがないから世の中の男子からかなり冷ややかな視線が飛んで来るじゃないか


「それじゃ、デート再開しよっか!次は麟斗をデコレーションしてあげる!服屋さんに行こう!」

どうやら次は服屋に行くようだ

現役モデルのファッションセンスはどれくらいなのか、冴えないオレだがどれくらいレベルアップするのか、オレは楽しみになってしまった

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