第9話 いちゃらぶデート 其の2
「ねね!次はゲーセン行こ行こ!」
カップル限定ジュースでとても恥ずかしい思いをしたあと、サキにゲーセン行こうと言われた
「ゲーセンっていつでもいけるじゃん?それでもいいの?」
「うん!もっちろん!」
「ならいいけど」
サキはジュースを飲んでから元気になってる気がした
あんなジュース飲んで恥ずかしくなかったのか?
ゲーセンに入り、サキと対決することになった
まずは格ゲーからだ
「おりゃおりゃっ!」
サキはかわいい声出して操作してるからオレは手加減しようと思った
「あれれ〜麟斗くん〜弱くない〜?」
手加減してたらなんか煽ってきたのでちょっと実力の片鱗を見せることにした
「言ったな〜?」
「あれ……?え?ちょっ!」
あっという間にサキの残機は0になりオレが勝った
「む〜〜〜!次はあのゲーム!」
次は音ゲーだ
サキはまずまずの点数だった
次はオレの番だ
画面をタップしてポイントを稼いでいると
いきなりサキが抱きついてきて
「ふ〜っ!」
首や耳元に息を吹きかけてきた
体温が一気に高くなるのを感じた
顔は真っ赤になってるだろう
「あれあれ〜照れちゃってる〜?かわいい〜!ふ〜っ!」
「こ……こうさん……」
「だめだよ?ちゃんとポイント取らなきゃ!」
オレはサキの攻撃に屈してしまい、全然ポイントを稼げずに終わった
「サキの……ばか……」
「ん〜〜っ!麟斗かわいい〜っ!次はプリクラね!」
と言われ、オレは半強制的にサキとプリクラを撮ることになってしまった
「麟斗はプリクラ始めて?」
「うん……そうだけど……」
「実はわたしも始めてなんだ……」
「えっ……そうなの?」
サキは女の子とよく遊んでるイメージあったから撮ってると思ってたけどどうやら違ったらしい
「うん……だから、わたしの初めて、麟斗とだよ!」
にこっと笑顔を見せる
やっぱりサキはかわいいなぁとオレは思った
そろそろ撮るタイミングだと思ったら
「えいっ!」
いきなりサキがオレに抱きついてきてきた
オレはびっくりしたがぎゅっと抱き返した
「えへへ……す……仲の良い人とぎゅーしてプリクラ撮りたいって思ったんだぁ…」
「それならオレじゃなくてもよくないか?」
他の男と……
と思ったら少し心がズキッとした
「ううん、初めては麟斗がいいの これまでで一緒に過ごしてきた時間が一番長いから」
オレもこれまでで一番一緒に過ごしてきた時間が長いのはサキという自信はある
「ほら!次は……そりゃあっ!」
ちゅっ!
オレはサキにキスをされた
でも唇じゃなくてほっぺに
小悪魔みたいな笑みを浮かべ
「唇はまだおあずげだよ?」
と言ってきたのでちょっと仕返しをしてやろう
「ほへえぇ……」
オレはサキのおでこにキスをした
そしたら素っ頓狂な声を出して
「恥ずかしいよ……ばかぁ……」
と言ってきた
でも、服をぎゅっと掴んで
「でも、やじゃないから、次はちゃんと撮るよ……」
その後、2人でハートマーク作ったりした
「麟斗、責任取ってよね……恥ずかしかったんたから……」
プリクラを終えると突然サキがそんなことを言ってきた
いや最初に仕掛けたのはサキでしょ!
「わたし、ぬいぐるみ、ほしい」
どうやらクレーンゲームでぬいぐるみを取れと言ってきた
「自分でやらないのか?」
「だってぇ、そういうのは麟斗の方が得意じゃぁん、だから」
「ほんとにしょうがないな、やってあげるよ」
「麟斗のそういう優しいとこ、わたし好きだよ」
いきなり好きな人から好きと言われてしまった
心臓がドキドキする
体中が熱くなる
サキを意識せざるを得ないじゃないか
「も、もちろん!そ、そういう意味じゃ、な…ないんだから……ね?」
そういう意味じゃなかったとしても、とても嬉しいことには変わりない
なんとか心を落ち着かせて、サキの欲しいと言ったくまと猫とアニメキャラのぬいぐるみをプレゼントした
サキは
「やったぁ!ありがと!」
と、満面の笑みで受け取ってくれた
いや天使かよ……
と、オレは思った
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次回
デートにハプニングはつきもの?
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