第4話 ペットに名前を付けよう
俺は新しく仲間になった狼に名前を付けようと思う。コイツの毛並みは全体的には黒で手足や尻尾の先が灰色になっている。
「どういう名前がいいものか」
使徒には基本的に権能に関しての名前をつける事が多い。例えば創造神の使徒には『クリエーション』をつけたりする。
だがまだ使徒になるって決まったわけでは無いしな。
「真っ黒な毛先だけが白っぽい狼か。 ん?コイツ腹当たりが透けて白に見えるんだな」
*
「・・・・・・なんかパッとしないな。もう『クロスケ』とかじゃあダメなのか」
俺が色んな名前を言ってみたが狼はあまり喜んで居なかった。考えるのが大変になりなんとなくクロスケという名前を言った時に尻尾を振り始めた。
どうやら単純なやつが1番お気に召したみたいだ。
「じゃあ、お前の名前はクロスケだな」
そう言うと、クロスケは元気な声をあげて吠えた。
「コイツって人懐っこいんだな。まぁ俺、人じゃ無くて神だけど」
俺は新しくクロスケと名付けた狼を抱えながら森を歩いて行く。 途中小さくなる前のクロスケの2倍くらいの大きさとクマが出て来た。
ビックリして、蹴りをしたら勢い余って周辺の木ごと消してしまった。
「ま、また調整ミスった」
俺は消してしまった、10m程の距離を見て反省をする。
これ、そのうち
怒られる前に一通り遊んで置こう。怒られたとしても1000年くらい後だろ。
怒られるの
いや
「はぁ、どうしたものかね」
俺がそういうとクロスケは元気な声をあげて俺を慰める様に近寄って来た。
「お前の仲間達はなんで人間に討伐されそうなんだ?」
俺はクロスケを撫でながらそう聞くとクロスケはわかんないと言った表情を見せた。
「人間は1人でも死人が出ると周りが一段となって復讐に来るのか? なら俺がこの世界で人間達と敵対して収拾が付かない時は人類を絶滅させないと行かないのか。
はぁ、めんどくさい。 調節するのが大変なんだよな。 場所じゃ無くて個体に調節するの、場所は何も考えなくてもノリで行けるのに」
俺は不満を垂らしながらクロスケを抱えて森の探索を始めた。
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