第35話 テスト
翔と春、桜、燈子、真宙はテストに向けて一週間勉強と特訓をした。
そして、テスト当日がやってきた。
内容は、ワクチンについての製造方法や効果の知識問題、タイムマシンになるための身体テスト、グループディスカッションの三種類のテストをクラスで受けるものであった。
クラスメイトたちは、椅子に座り、テストが始まるのを待った。
翔は、燈子を見た。燈子は、テストが始まるのをよそ見せずに待っており、全く緊張や不安な表情はしていなかった。
真宙を見ると、真宙は落ち着いていた。やることがないのか窓から見える外の景色を眺めていた。
桜はどうだろうと、桜を見た。桜は、相変わらず、身体や表情が固まっていた。緊張と不安でら落ち着かない様子だった。
「大丈夫、俺たちは頑張ったから怖いものはないよ」
翔は、桜の肩をトントンと叩き、声をかけた。
「そうだね。翔くんに言われると、大丈夫な気がしてきた」
桜の固まっていた表情が、緩み、優しい表情になった。
「全員、揃っているな。開始まであと一分だ。問題を送るから画面を開くように、問題が送られたらテスト開始だ」
早乙女先生はしっかりした足取りで教室に入ってきて、画面を開くように指示をした。
クラスメイトたちは画面を開き、テストが送られてくるのを静かに待った。
クラスメイトたちの様子は、真面目に取り組もうとする者、頭を掻いてあくびをしてテストを気にしていないいる者、緊張している者など、この狭い教室に様々な想いを持ってこのテストに取り組んでいる。テストの成績が良いと、タイムマシンに乗れる可能性があると信じて、テストが始まるのを待った。
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