↓第5話 はめつか、それとも――
その日の夜。
城の屋上で、ネーグルとアルヴァがなにか話していた。
「兄さん、森がおびえてるよ……」
「ああ、風も妙に騒いでる」
「ほんとうにはじまるのかな……?」
「おそらくな。でも心配はいらない」
「でも……」
「もし、万が一のことが起きたとしたら――」
「起きたとしたら?」
「そのときは私たちの手で……」
見上げた雲間に、細い月明かりが覗く。
いつになく深刻そうな顔つきのネーグルを、アルヴァはただ黙って見つめることしかできなかった――
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます